190.仮死ポーション
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
窮奇の中にあるウイルスを、不活化することにした。
「リーフ様、不活化とは……?」
「病原体を、熱や紫外線、薬などを用いて、殺すことです」
プリシラさんがぎょっ、と目を剥いている。
体の中にいるウイルスをピンポイントで殺せれば、窮奇の体から病を取り除ける。
「理屈はわかったけど、じゃあ具体的にどうやって、ウイルスを不活化するのよ?」
「薬……です。ただ、相手は変異するウイルスです。不活化方法を作り出しても、その間に変異されるかも……」
だから。
「窮奇さん。今からあなたの体を、仮死状態にします」
「仮死って……殺すってこと!?」
マーキュリーさんが驚いて言う。
「違います。一時的に、生命活動を停止させるんです。窮奇ごと、ウイルスも」
ウイルスも生き物だ。
仮死状態にできる。
その間にウイルス不活化剤を作って、仮死状態をとくと同時に、不活化する。
「理屈はわかったけど……仮死状態なんてどうするの? 凍らせるとか?」
「もっと良いのがあります。調剤!」
俺は調剤スキルを使い、薬を作成する。
「これは仮死のポーションです。生命の活動を一時的に、完璧に停止させる薬!」
「す、すごいけど……大丈夫なの? 完璧に停止って……殺してんじゃ……」
マーキュリーさんの発言ももっともである。
この薬、使い方を間違えると、人を殺してしまう。
「そんな危うい薬……ちゃんと投与できるの?」
「はい! 俺を……、師匠を、信じてください!」
師匠からたくさんのことを教わった。薬師としての知識、技術。
相手に適切な薬を投与する技術も。
『…………』
窮奇が、押し黙る。
昔師匠となにかあったらしく、師匠に恨みを抱いているようだ。
だから……無理かな。
『わかった……信じる……アスクレピオスではなく、おまえを』
「窮奇さん……」
俺は、うなずく。
絶対になおしてやる!
そう思って、仮死のポーションを、窮奇投与。
薬師の神杖を使って、体内投与完了。
窮奇の体からぐにゃりと力が抜ける。
「これでオッケーなの?」
「成功です!」
さあ、あとは不活化剤を作るだけだ!
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