181.科学特捜部
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
窮奇によりウイルス感染させられていた、不死鳥のホークスさん。
彼女に薬を飲ましたところ、青髪の超絶美人に進化。
前髪で片方の目を隠している。炎でできた青いドレスを身にまとっており、お姫様然とした恰好をしていた。
「それで、薬師殿。窮奇の居場所をいかにして突き止めるのじゃ?」
「リーフ君のことだから、匂いで追跡するとか?」
マーキュリーさんの問いかけに、俺は首を振って言う。
「熱波で臭気を散らされてしまい、匂いでは追跡不可能です」
それにあんまり遠くにいってしまうと、俺の嗅覚でも追えない。
「それじゃあ、どうするの?」
「薬を使って、敵の居場所を特定します。ホークスさん、窮奇の針にさされて感染したって言ってましたよね。そのあと針ってどうしましたか?」
ホークスさんは少し考えこみ、一瞬で消える。
「消えた!?」
「不死鳥の大翼ね。行ったことのある場所へ、一瞬で転移できる、不死鳥固有のスキルよ」
里長さんが説明してくれた。なるほど、転移魔法みたいなものが、ホークスさんには備わってるのか。便利だな。
ほどなくして、ホークスさんが戻ってくる。
「わらわの巣の近くに落ちておったわ」
どうやら刺された針をぬいて、放置していたらしい。
好都合だ。
俺は魔法カバンから薬瓶と材料を取り出す。
瓶に窮奇の針を、半分に折って、一緒に加える。
「調剤!」
材料と針が一瞬で消えて、薬瓶の中に、緑色の液体が出現する。
「点眼薬です」
「点眼……目薬ってこと?」
「はい」
俺は目薬用の特別な瓶を取り出し、作った中身を入れる。
「マーキュリーさん! この目薬さしてもいいですか?」
「ええー……」
なんだかすっごく嫌そう。え、え、どうしたんだろう……?
「リーフ君の薬って、たいてい、ろくなこと起きないからなぁ」
「そんなぁ……」
しゅん……。
「ああもう! わかったから! そんな悲しい顔しないで」
「はい!」
「惚れた弱みねまったく……」
マーキュリーさんが眼鏡をはずし、俺の作った目薬をさす。
すると……。
「なんか目が熱い……って、これは。窮奇の針が、ぼんやりと青く輝いて見えるんだけど?」
「成功ですね! この点眼薬に魔力のこもったアイテムをまぜて、目にさすと、魔力のこん跡を可視化できるんです!」
どんな生物にも魔力が宿っている。
この目薬は、特定の人物の体の一部(髪の毛やら爪やら)から魔力を抽出し、同じ魔力だけを可視化できるようになる薬なのだ。
「泥棒とかが入ったときに、犯人を追跡するために使われる薬です」
「なるほどね……魔力のこん跡をたどっていけば、その魔力の持ち主、すなわち犯人の位置を特定できるってことか」
そのとおり。
「すさまじい魔法薬だわ。こんなの見たことがない……すごいわ」
里長さんが呆然とつぶやく。
「え、こんなの村じゃ普通に使われてましたよ? 知らないんですか?」
「相手を選べぼけえええええええええええええええ!」
マーキュリーさんに頭をぺんとたたかれてしまった。ううん、俺また何か失礼なこと言っちゃったようだ。
【★☆★読者の皆様へ 大切なお知らせです★☆★】
先日の短編好評のため、
連載版、投稿しました!
タイトル変わりまして、
『転生した悪役令嬢が世界最強の魔術師になった訳~破滅エンドが嫌なので魔術を極めることにしました。主人公と攻略対象との恋路の邪魔をする気は毛頭ありません。なのにどうして私が全員からモテてるの?』
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