179.四凶、窮奇《きゅうき》
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
不死鳥さんを助けた。
俺たちはエルフの里へと戻ってきた。
里長デルフリンガーさんに事情を話すと、彼女は深々と、俺たちに頭を下げてきた。
「リーフさん、それに皆さん。本当にありがとうございました」
「当然のことをしたまでです」
マーキュリーさんがそう答える。
俺たちは元々、グラハム公爵経由で、依頼を受けてやってきたのだった。
仕事をきちんとこなすことができてよかった。
「ホークス、久しぶりにあなたの顔が見れてうれしいわ」
「ホークス……?」
誰だろう?
里長さんが見やる先には、俺の肩に停まる不死鳥さんがいた。
「ホークスさんって言うんですね」
『うむ。……デルフリンガー、久しいの。こたびは主らに迷惑をかけた。なんとお詫びすればよいやら』
「いいのよ。持ちつ持たれずでしょ?」
どうやら里長さんと不死鳥さんは顔見知り、というか友達みたいだった。
二人とも長生きだもんね。長い付き合いの中で友情が芽生えていたのかもしれない。
『ありがとう、デルフリンガー。ところで、主と薬師殿に至急、耳に入れておきたいことがあるのじゃ』
なんだろう?
『四凶が、世に放たれたのじゃ』
「な!? し、四凶ですって!?」
……里長さんが目をむいて叫ぶ。
マーキュリーさんも青ざめた顔をしていた。え?
「あの、四凶ってなんですか?」
すると里長さんが説明してくれた。
「この世界に厄災を振りまく、四体の霊獣のことよ」
「霊獣……」
強い力を持った魔物のことらしい。
マーキュリーさんが額に汗をかきながら言う。
「四凶は生きてるだけで人に害をなす。それゆえ、大昔の人が封印したとされてるわ」
「それが復活したってなんでわかるんですか?」
すると不死鳥ホークスさんが続ける。
『わらわを病気にしたのが、四凶の一角、窮奇によるものなのじゃ』
「窮奇……」
『うむ。全身にハリネズミのような毛が生えた獣でな。その毛針を介して生き物に病をもたらす。そして、周囲にもその原因を広げる、という力を持つのじゃ』
デルフリンガーさんが頭をかく。
「四凶は4つ同時に封印したと聞くわ。1体だけが解放されたとは考えにくい……まったく厄介ね」
ようするに、不死鳥さんにウイルスを感染させたのは、窮奇っていう四体いる化け物の一角。
窮奇を含め、4体の恐ろしい化け物が、今の世の中にはいる……ってことか。
うん。
「じゃあ、倒さなきゃですね!」
「り、リーフ君!? わかってるの、相手は大昔、討伐できないから封印された四凶なのよ!?」
「え、だからってほっとくんですか? このままだとウイルスをどんどんと広げていってしまうんですよ?」
「そ、それはそうだけど……」
薬師として、病気が広がるのをほっとけない。
「俺が窮奇を見つけ出して、必ず討伐してみせます!」
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