164.女王
俺たちはエルフ国アネモスギーヴへとやってきている。
一時期、不法侵入者ってことで逮捕されていた。
しかし看守のイージスさんに牢屋から出してもらい……。
俺たちがやってきたのは、なんだか厳な雰囲気の、部屋の中だった。
「はえー……すご……天井に夜空が映ってる。わっ! キャンドルがめっちゃ浮いてるよ……!」
魔法で再現してるのかな?
「来たか、人間よ」
部屋の奥には、これまた凄い豪華な椅子が置いてあった。
若い感じのエルフさんが座っている。
あれ、でもエルフって長命だっていうから、見た目よりも長生きしてるのかな。
「凄い魔力量だわ……尋常じゃない……」
相手の情報を見抜く、鑑定眼を所有してるマーキュリーさんがつぶやく。
ふぅん、すごいひとっぽい……?
「おまえたちだな、我が国に勝手に入ってきたという、賊は?」
「賊じゃないです。俺は……」
「だまれ……!」
イージスさんが俺の頭を抑えて、ぐっ、と地面につけようとする。
「ぐっ! こ、この……かた……つよ……」
「え? 何やってるんです?」
ぐっぐっぐ、とイージスさんが俺の頭を押してくる。
でも俺はこれくらいの力じゃ、びくともしないぜ?
やがて諦めたのか……。
イージスさんは俺から離れると言う。
「こ、このお方をどなたと心得る! エルフ国アネモスギーヴの女王! デルフリンガー・ド・アネモスギーヴ様であられるぞ! 頭が高い! 控えろ!」
「あ、こんにちはデルフリンガーさん」
「頭が高いといってるんだ!」
ぐっぐっぐ、とイージスさんが俺の頭を押してくる。
でも平気。それくらいじゃびくとも以下略。
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