161.囚人
《リーフSide》
俺たちはグラハム公爵の依頼で、エルフ国アネモスギーヴにきていた。
どうやら国では流行病がおきてるらしい。
その解決にきたのだが……。
途中、船をぶっ飛ばし、グラハム公爵の娘、プリシラさんとはぐれてしまった。
そして国に不法侵入したことが(結果的に)バレて、こうして牢屋にぶち込まれたというわけである。
「どうしてこうなるのよおお……!」
マーキュリーさんは頭を抱えて牢屋の中で叫ぶ。
俺は頭痛薬をマーキュリーさんにわたそうとする。
「いらないわよ!」
「わかりました」
きゅぽん……。
ちょろちょろ……
「り、リーフ君? 何してるの?」
「え、頭に頭痛薬ぶっかけてるんですけど?」
「ナンデ急に!?」
「だって頭痛そうにしてたから……」
「だからって女の人に薬ぶっかけるってどうなってるのよ!?」
「でも頭痛いのは治りましたよね?」
「確かにね!? そこはね!」
じゃあよかった……!
一方マーキュリーさんはため息交じりに言う。
「どーしましょ……私たち、これからどうなるのかしら……」
「大丈夫ですよ、別に悪いことしにきたわけじゃないですし。話せばわかりますって」
「気楽に言うわよね……エルフって人のこと見下してるし、話なんて聞いてくれないわよ……絶対……」
「そうかなぁ」
と、そのときだった。
「おい貴様ら」
「あ、イージスさん?」
俺たちをこの牢屋にぶち込んだ、ちょっと顔のこわいエルフのひと、イージスさんがやってきた。
「出ろ」
「「え?」」
「出ろ。貴様らの話を聞きたいそうだ」
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