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158.黒銀の召喚士



 エルフ国アネモスギーヴに来たリーフ一行。

 彼のあいぼうであるタイクーンことタイちゃんは、途中で彼らと別れてしまった。


 公爵令嬢プリシラとエルフの森を歩いてると、そこで銀の仮面をかぶった、黒衣の男と遭遇。


「黒銀の召喚士……? どうしておまえがここにいるのだ?」

「…………」


 黒銀は答えず、スタスタと進んでいってしまう。

 まあ特にこっちに用事があるわけではないのだが……。


 そのとき、がさっ! と近くの茂みで生き物の足音がした。


「! プリシラ、近くによるのだ」

「タイちゃん様……? どうしたのですの?」

「近くに敵がいるのである」

「敵!?」


 がさりと茂みから出てきたのは、灰色の毛皮を持つ狼。


大灰狼グレート・ハウンド……少々厄介であるな」


 Aランク程度のモンスターだ。

 Sランクモンスター、ベヒモスであるタイクーンの相手じゃ無い。


 だが、異様に数が多かった。

 それに加えてこっちは、非戦闘員を守りながらの攻撃をしなければいけない。


「…………」


 黒銀は立ち止まると、右手のひらを空に向ける。

 すると音も無く、彼にの手には、一冊の古びた本が出現。


「……召喚サモン


 召喚の呪文を唱える。

 その一瞬で……。


 ざんっ! という音とともに、大灰狼グレート・ハウンドの大群は、一瞬で事切れてた。


「す、すごいですわ……あの群れを一撃で……」


 タイちゃんには何をしたのかわからなかった。

 だが、大灰狼グレート・ハウンドの近くには、無数の……。


「剣……?」


 そう、剣が刺さっていたのである。

 いつの間にか、大灰狼グレート・ハウンドたちは剣で串刺しにされ、針の山のようになっていたのだ。


「…………」


 倒したあと、スタスタと黒銀が進んでいく。


「あ、待って欲しいのである!」


 非戦闘員を連れての戦闘が厄介だと気づいたタイちゃん。

 できれば同じギルドのよしみで、助けて欲しいと思った。


 彼の手を引っ張る。

 するとつんのめって、黒銀はその場でこけてしまった。


「あいた……」

「……って、おまえは?」


 こけた拍子に、黒銀のつけていた仮面が取れてしまった。

 そこから顔を覗かせたのは……。


「たしか……おぬしは受付嬢、ニィナ殿の、兄上……?」


 同じ冒険者ギルド、天与の原石で働くギルド職員……。

 ニィナの兄であったのだ。

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