154.海上戦
俺はエルフ国アネモスギーヴ経向かう途中、海魔蛇の襲撃に遭った。
船は薬で治せた。
で、反撃開始!
「つっても、海に落ちたら怖いなぁ……」
「ならば吾輩の背中に乗るが良い」
「タイちゃん!」
Sランクモンスターのカノジョは、真の姿を解放する。
巨大な赤い獣へと変貌する。
ベヒーモス。
なんかすごい猫!
「雑……!」
「ありがとうタイちゃん! よろしく!」
俺はタイちゃんの背中に乗る。
彼女は地面を蹴って飛ぶ。
「ウォロロオォオオオオオオオオオオオオ!」
ウミヘビが高圧水流を放ってくる。
だがそれをタイちゃんが華麗に避けて見せる。
彼女が接近し、俺は拳を振る。
だがぐにゃりとウミヘビが身体をくねらせて、打撃をそらせた。
『拳はききにくいな』
「じゃあ……別の手を考える。タイちゃん、時間稼ぎよろしく」
『心得た』
タイちゃんはウミヘビの水ビームを空中で避けまくる。
その間、俺はあのウミヘビに対抗できる薬を作る。
「調剤!」
やがて手のひらの上には、白い粉末状の薬ができあがっていた。
「おっけータイちゃん! もういっかいウミヘビんとこ近づいて!」
タイちゃんが空を蹴って敵に接近する。
俺はウミヘビめがけて、拳を振った。
向こうはまたも身体をくねらせて避ける……が。
俺の狙いは打撃じゃない。
ばさ……と俺の手から白い粉が巻かれる。
「何あの粉……?」
すると粉が触れた、ウミヘビの身体から、じゅうううう……と湯気が立つ。
「うぉ……ロオォオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
どんどんとウミヘビが干からびていって……やがて、塵と成って消えた。
俺たちは船へと戻ってくる。
「り、リーフ君……さっきのなに?」
「乾燥剤、です!」
「乾燥剤……?」
よくお洋服なんかをタンスにしまうときに、しけってしまうときがある。
ジメジメした場所だと、布に水分が吸われてしまうのだ。
そこで、水分を吸収する薬……乾燥剤を入れておく。
「水分を吸収し、乾かせる薬です! ウミヘビは魚、身体のほとんどが水分です。よって水分を飛ばす薬を使えば、あんな風にしおしおになる、かと……!」
結果は上々。
ふぅ……倒せた!
「まさか薬で倒しちゃうなんてね……すごいわ……」
「えへへっ、どうも!」
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