152.ウミヘビ怖くない
俺リーフは、海を渡って、エルフ国アネモスギーヴを目指してる。
泳げない俺は、海が恐くて……。
「うぶぶ……こわい……」
「大丈夫ですわ♡ リーフさんっ、わたくしがついておりますっ!」
船室で、プリシラさんの腰に抱きついてる俺。
彼女は俺の頭をなでてくれる。
少しだけ、心が安らぐ……。
でも恐い。
「大変よ! リーフ君! モンスターが!」
なんだって……?
モンスター?
呼びに来てくれたマーキュリーさんと一緒に、甲板へと出る。
「ウロォロロロロロロロロロォオオオオオオオオオオオ!!!!!」
海から顔を覗かせていたのは……。
見上げるくらいの大きさの……。
「なんだウミヘビか」
「はぁああああああ!? う、ウミヘビぃいいいいいいい!?」
あれ? マーキュリーさん何驚いてるんだろう。
甲板にいた船員達も、なんかびっくりしてるし。
「どう見てもただのウミヘビですよね?」
「ちっげーよ! 海魔蛇! でしょう!」
りう゛ぁいあさん……?
そういう人物?
「いやウミヘビでしょ。湖にいますよね?」
「いてたまるかよ! どこの世界の湖にいるんだよ!」
「デッドエンド」
「いそうだわねちくしょう!!!!」
しっかしなーんだ、全然びびることなんてないや。
ウミヘビくらいなら、ぜーんぜんこわかないやい。
「海は怖がるくせに、海魔蛇怖がらないなんて……相変わらずヤバいわねあなた……」
ま、邪魔されてもアレなんで、さっさと処理しますかね!
【★新作投稿しました!】
先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!
『【連載版】迷宮の聖女は魔物達から溺愛されてる~追放された私、奈落の森に捨てられるも、神に祈りを捧げていたら、いつの間にかそこが聖域化していた「国が亡びるからと王子が君を連れ戻しに来たけど撃退しといた」』
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