150.ギルマスへの説明
【★おしらせ】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺、リーフはお世話になってる貴族、グラハム公爵から、依頼を受けた。
エルフの国に行ってほしいそうだ。
その旨を、俺はギルドマスターのヘンリエッタさんに報告した。
ギルド、天与の原石にて。
「なんと、エルフ国アネモスギーヴへの派遣要請とな」
銀髪が美しい、ギルマスが目を丸くしている。
「はい。伝染病が流行ってるそうで! 俺が行って治してきます!」
「ふぅむ……なるほどなぁ……しかし困ったのう」
困った?
どうしたんだろう。
「そうなると、ギルドにSランクが一人もおらんことになってしまってな」
天与の原石には現在、3人のSランク冒険者がいる。
俺、リーフ・ケミスト。
黒銀の召喚士さん。
そして、エリアルさん。
「ギルメンたちもかなりの実力があるが、しかし手元に最強カードは置いておきたい。また、マーキュリーとおぬしがいなくなると、何かあったときに治癒や解呪ができるものがいたくなるもの、痛手じゃのう」
言われてみると、たしかにそうか。
こないだ、邪神が暴れたことあったし、またやってこないとも限らないもんな。
「あ、でも問題ないかもです。助っ人呼んでますので」
どーん! と壁が破壊される……。
「うむ! 助っ人だぞ!」
「ローレン……!」
赤髪の少年、ローレン君が入ってくる。
プリシラさんちに居候してるので、こないだグラハム公爵から依頼を受けたとき、話を通しておいたのだ。
「おれが守るぞ! このギルドと王都の人々を!」
「う、ううむ……たしかに、貴殿ならば問題ない……しかし、回復担当がほしいのじゃが」
そこも、ちゃんと助っ人読んでいる。
「しつれいしまーす……って、ドア壊れてるじゃないの」
「お、おぬしは……誰じゃ?」
目つきの悪い女の子が入ってくる。
そのこと俺は、既知の間柄だ。
「どうも、ドクオーナです」
「ど、ドクオーナって……たしかリーフよ、おぬしの……」
そう元婚約者だ。
ちょっと色々あったけど、今は和解してる。
マーリンのばーちゃんに今回の件相談したところ、デッドエンド村から、彼女が派遣されてきたのだ。
「大丈夫なのか、リーフよ」
「はい。ドクオーナの薬師としての腕は、俺が保証します」
俺はかつて、ドクオーナに修行をつけたことがある。
前は全然駄目だったけど、今はそこそこ、薬が作れる。
俺不在の間、王都の癒やし手となってくれるだろう。
「アタシに任せて、リーフ。あんたには……大きなカリが、あるからさ」
俺、マーキュリーさん、ドクオーナ、そしてローレン君。
この四人を半分にして、それぞれエルフ国アネモスギーヴへ行く組と、ここに居残る組に分けるということだ。
「まあ……大丈夫かの。デッドエンド村のものなら……」
「大丈夫ですよ。ね、ドクオーナ」
こくん、と彼女がうなずく。
正直遺恨はあるけども、彼女の腕は信じている。
「あいわかった……リーフよ。マーキュリーとともに、海を渡り、問題を解決してくるのじゃ!」
「了解!」
……って、海?
あれ、エルフ国って、海の外なん?
【★新作投稿しました!】
先日の短編が好評だったので、連載版はじめました!
『【連載版】迷宮の聖女は魔物達から溺愛されてる~追放された私、奈落の森に捨てられるも、神に祈りを捧げていたら、いつの間にかそこが聖域化していた「国が亡びるからと王子が君を連れ戻しに来たけど撃退しといた」』
ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!
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