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プロローグ
本来なら私は断罪され、16歳で死ぬ運命でした…。
もちろん、破滅を回避するためにあらゆる努力をしたつもりでした。
ただ…、こんな状況になるとは予想していませんでした。
決して一人では立ち向かえなかったでしょう。
目の前には100年前に封印されたはずの古の魔法で造られたゴーレム。圧倒されそうな巨大さ。さらには、あらゆる魔法が効かない装甲。私を匿う公爵領を蹂躙しながら侵攻してくる…。
一方で私の隣には、何故か私を慕ってくれる…軍服を身に纏った可愛くも恐ろしい白銀の髪の女の子。漆黒のラスボスの背中に乗り、機関銃で武装したワイバーンたちや爆弾を抱えた飛行機を従える。
「『デカいだけが取り柄の図体に風穴開けてやれ!!』」
《各隊、安全装置解除。交戦せよ!》
彼女は…。