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第94話 怪獣大戦争

怪物のイメージはダ〇マックスナッ〇ー

またはクトゥルフの古のものを巨大化したもの、みたいな感じです

「「うぉぉぉぉぉ!!」」


 オッサンと先輩がそれぞれ、剣と斧を構え突撃する。

 俺はその2人にワンテンポ遅れて突撃、アリオンはそのサポートで後ろから魔法を使い牽制する。


「食らえ!! これもオマケだ!!」


 アリオンは頭上の、恐らく顔があるであろう所に無数の石つぶてを生み出し、それを風で巻き上げ、顔面と思われる所に石つぶての竜巻を作る。それはダメージを与えているのか


「ピィヤァァァァ!!」


 この怪物は苦しんでいるように身をよじるような動きを見せる。

 よし、そのままだ……


「「はぁぁぁぁぁ!!」」


 オッサンがそのまま右に、先輩が左に飛ぶ。その2人が狙ったのは、その怪物の両足。

 そしてそのまま、全力で剣と斧で攻撃を放つ。


 そして俺は……正面から高く飛び、正面からドラゴンの技を放つ。


――チャージコンプリート


 「アトミックパンチ!!」


 ドラゴンの形をした炎を纏ったパンチが胴体の真ん中に当たる。


 相手の目線を遮り、そのまま両足に攻撃、そして、足にダメージを与えた状態で全力で攻撃を放つ。

 これは撃退することが目的ではない。俺の攻撃で、この場で転ばせるのが目的だ。


「よし、やったか!!」


 アリオンがそう言うが、俺、先輩、オッサンはそのまま動かない……


「ピィィィィ!!」


 怪物はそのまま倒れるような動きをせず、直立したまま軽く体を震わせると、そのまま上方から人が嘆き苦しんでいるような、この怪物を樹とするなら木の実に当たるような物を落としてくる。


 その木の実は俺達の所まで落ちてくると……


――ドォォォン!!


 と爆発をする。その爆発の爆風は非常に大きなもので


「くっ!!」

「うわぁぁぁ!!」

「っ!!」


 俺達はその爆風に吹き飛ばされ、3人仲良くアリオンの足許まで転がっていく。


「なっ!!」


 その様子を見ていたアリオンが、上空を見上げて唖然としている。一体何を見たのか。


「い、今、あの怪物が木の実? を落とした時、一瞬だけ、その木の実に守られるように色の違う木の実があったように見えた……」


 アリオンがそう言うので見上げると、先ほど大量の木の実を落としたはずの怪物の木の実はが、復活しているようであった。


「……つまり、あの爆発をする木の実に守られるように、赤い木の実が生っていた、と言うのだな?」


 胴体や足を叩いた俺達は分かっていた、この敵は胴体が固く、ちょっとやそっとじゃ倒せないと……だが、アリオンの言った、赤い木の実が急所であったならば、まだ勝ち目はあるかもしれない!!


「だが、あの高所だ……攻撃が届くかどうか……」


 そう、仮にそれが急所であったとしても、爆発する木の実に囲まれた所にあるのだ、その上、高所である。


 遠距離攻撃か、あの高さまで飛ぶか、または……爆発する木の実を躱しながら、登攀するか……。


「……届くかは保証しないが、やってみよう」


 俺は腰の箱から金属板を取り出し、腕の箱にセットする。


――チャージコンプリート


 これはかつて、空飛ぶドラゴンを撃墜した攻撃、これなら遠距離で攻撃も出来るだろう。悪露はそのままきりもみしながらジャンプ、そして体が地面と垂直でも水平でもない角度になった時点で、


「ファイアキック!!」


 俺はアリオンの言った、赤い木の実があったという場所目掛けて炎を纏った蹴りを放つ。傍から見るとただの蹴りの空振りみたいに見えただろう、だが……


――ボウッ!!


 炎の矢がそのまま、アリオンの指さした方向に向かって飛んでいく。


 そして、その炎の矢はその赤い実を守る、爆発する実をも貫き……見えた、あれが赤い実だな?


――ドォォォン!!


 炎の矢が赤い実を貫く。そして、赤い実を貫き、そのまま赤い実を爆破した。


「ピィィィィ!!」


 その怪物は悶え苦しむような素振りを見せた。


「どうやら弱点のようだな!? どうだ!!」


 初めて有効打が打てた、そう思い勝利を確信した、その次の瞬間……それは一瞬の出来事だった……


 俺の攻撃で一部の木の実が全て破壊されたにも関わらずニョキッっと赤い実が再度生ったかと思うと、その赤い実を守るように爆発する木の実がその周囲を守るように実ったのだ。


「なっ!! こいつ、回復しやがるのか!?」


 ほんの3秒か5秒の間に、怪物はすぐに元の姿を取り戻す……いや、どうやら有効打を打った俺を警戒したのか、攻勢に出てきたようだ。


「レオ!!」

「ふん!!」


 唖然とする俺の前に立ち、先輩とオッサンが俺を庇うように立ったかと思うと、それぞれ剣と斧を振るう。


――ザクッ!!


 っと何かを斬る音が聞こえる。それは、怪物が頭に生やした触手のようなもの。怪物は頭の触手を伸ばし、有効打を与えた俺を締め上げようとしているのかは知らないが、攻撃をしてきたという事だ。


「先輩、オッサン、助かった」


「ふん、しかし僕達の事を無視してレオを攻撃してくるとは……よほどレオの攻撃を危険と判断したのかもね」


 そう、初めて怪物がたじろぎ、俺だけに攻撃を集中するこの怪物。唯一有効打を打った俺を警戒し、動きを止めようとした、と考えるのが自然だろう、だが……


「それでも、再生した……ただダメージを与えてもダメだ……何だ? 俺は何を見落としているんだ……?」


 俺はそのまま考え込む。俺は一体、何を見落としているのか……。


「……4つのコア……そうか、そういうことか!!」


 オッサンがそう呟くのが聞こえた。一体何の話だ?


「レオが潰したと言う赤い木の実、それが弱点なのは恐らく正しい。だが、あいつはその弱点が4か所にあり、それを同時に潰さないと倒せない、そういう事か!!」


 4か所の弱点を同時に潰さないといけない……?そんなの、出来るわけが……いや、もしかしたら……

 俺はカスタムにフォームチェンジし、作った技の一覧から、とある技を確認する。それは、俺が技を作るのに苦労していた際にフェンが作った技。

 チャージ時間までかかる時間は5分、効果は3秒、だが、この技ならもしかしたら……


「この技ならいけるかもしれない……だがその前に、オッサン、先輩、アリオン。お願いがある……この怪物の残り3か所の弱点、5分以内に探しておいてくれ」

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