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文章消坊主(ぶんしょうけしぼうず)
手書きでなくなった現在、とてもたちの悪い妖怪もいたものである。
文章消坊主はその中の一つだ。
書いたものを投稿ボタンを押すと、急なエラー表示。
急いで戻ってページをバックして見ると、もうそこには何も残っていない。
作者に対する感想、レビュー、活動報告へのコメントでも現れることがあるが、ノリに乗った作品の文章まで消してしまうので恐ろしい。
無線による通信で、異常が起こったときにも現れる。
筆者もこの妖怪にあったことがあり、3500字を消されてしまったときにはさすがに憤慨し「ダメだぞ」と軽くたしなめるようにノーパソのモニタを叩いたら割れてしまったという過去がある。
あの時はヨメにキレられ、未だにそのヒビ割れノーパソを使わされている。
賢明なる読者にはすでにお分かりだが、私はまるで悪くなく、この妖怪に魅入られてしまったことが運の尽きなのだ。
だから君たちも投稿ボタンを押す前にコピーをとるなりした方がいいよ。いいんだよ。と言うありがたいお話。なんかくれ。
この原案は、白夜いくと様より頂戴しました!