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エタエル
「衛星軌道上に妖怪出現!」
「なんですって?」
「作者の精神状態に異常発生! ダメです! 完全に制御不能です!」
妖怪エタエルは、なろう上に影響を与える大悪魔である。
昔はれっきとした熾天使であったが、煉獄に堕天し、いつか天に復帰しようと目論んでいる。
その目的の達成のためには人の世を全滅させねばならず、手始めに作家に作品を書かせる意欲を無くさせるのだ。
作者たちはそんな妖怪に負けてはいられない。
自分自身の作品を分析し、最後まで書き続けなくてはならないのだ。
「誰も見ていないなら書く意味ないもの」
そうではない。自分が作りあげたキャラクターたちは、その舞台でしか生きられない。彼らのためにも最後まで書き続けるのは作家としての責務なのである。
そうしなくては「エタエル」の絶滅の手助けをしているようなものなのだ。
この原案は もけふにゃ子さまより頂戴しました!