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5【ゴブリン】

一週間ぶりの投稿ですね

ソルス様との訓練も残り九日となった。


「ソルス様、今日からは何をするんですか?」


『今日からは実際に魔物と戦ってもらいます。

死のリスクがある事を頭に残して、気合を入れて行ってください』


「はい」


ソルス様の言葉はとても重い。

今まで以上に気合を入れなければ!


『では結界の外に出ましょうか。

残り三日になるまでは昼食と夕食、睡眠時間はこの結界に戻って行いますが、残り三日になったら結界なしでやってもらいます。

いつ何時魔物が襲ってくるとは限りませんから』


「はい!」


ソルス様に従い結界の外に出る。


『現在地から北方向に五百メートルほど先にゴブリンが一体いますね。

ちょうどいいのでそのゴブリンから倒してみましょう』


「はい」


『今のあなたの強さなら余裕で勝てる相手なので正面から行きましょう』


俺はソルス様に言われるがまま五百メートル先のゴブリンのところまで行き前に立つ。

身長はだいたい百二十メートルぐらいで腰に布を巻いている、みんなが想像するようなゴブリンそのものだ。


〈ゴブァァァァ!!〉


ゴブリンは俺に気づき威嚇し右手に持っていた棍棒を振り回す。


俺も腰に下げていた剣を抜き構える。


額に汗が出てくる。


俺は生き物を殺すという行為をしたことがないため体が強ばり手に力が入ってしまう。


『落ち着いてください。

あなたなら大丈夫です。

相手の攻撃を避け、そのまま一撃を入れてください。

それだけであのゴブリンは死にます。

初めは生き物を殺すことに対して罪悪感などを感じるかもしれませんが慣れてください。

ここ世界では、殺されたくなければ殺せの世界です。

少しでも情けようものならその命狩られますよ』


「ゴクッ」


ソルス様の言葉に思はず息をのんでしまう。


殺されたくなければ殺せ!

殺されたくなければ殺せ!


心の中でその言葉を復唱して剣を握りたのす。


〈ゴブァァァァァァ!〉


ゴブリンが俺に向かって棍棒を振り下ろす。

俺はそのゴブリンの攻撃を難なく躱し、剣でゴブリンの体を薙ぎ払う。


〈ゴブァァァ〉


ゴブリンは声を上げながら後ろに倒れていき絶命する。


「ハァハァハァハァ」


俺は初めて生き物を殺したんだ。

剣がゴブリンの肉を切る感覚がしっかりと手に残っている。

そして、頬や腕などにはゴブリンの生暖かい血がべっとりとついている。


『大丈夫ですか?

少し予定は崩れますが今日はここまでにしときますか?』


「俺なら大丈夫です。

このまま予定通り続けてください」


今日ここで辞めてしまうと心が駄目になってしまう気がしたのでそのまま続けて少しでも慣れることにする。


「ソルス様、次の指示をお願いします」


それから俺はソルス様の指示に従い、ゴブリンやコボルト、オークなどを倒して生き物を殺すということに慣れる。


俺はソルス様の特訓のおかげで相当強くなっているようで魔物達は俺が一振するだけで倒れていく。


『そろそろ戻りますか』


「はい」


もう空もすっかり暗くなっていた。


俺も魔物を殺すことに慣れてきたようで手が震えたり戸惑ったりしなくなった。


ちなみに倒した魔物は街に行った時に売るためにマジックボックスの中に入れてある。


本当にこのマジックボックスどんだけ入るんだろう?


『明日はもっと強い敵と戦ってもらいますから、しっかりと体を休めておいてくださいね』


「はい、わかりました。

あの、ソルス様」


『なんですか?』


「あのゴブリン達って相当弱いんですか?

一振で倒れていきましたけど」


『まあ、弱いっていえば弱いですが、それ以上にあなたが強くなっているんですよ。

明後日は魔法も使っていかないと厳しい敵と戦ってもらう予定なので気を引き締めてくださいね』


「了解しました」


それからは夕食をとり横になる。


今日も読んで下さりありがとうございます。

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