放心状態
岡田さんは暫く写真を見てましたが
岡田(この写真 ただモノクロにしてるだけですよね?似てるだけの人かも知れないし)
私(ここに日付があるでしょ?1958,6,)
後は折り目か何かで分かりませんでした
私(多分ですよ この写真は…)
この先が中々言えず 自分でも腹立たしかった
私(こっち この子供さん分かりますか?)
岡田(と…智子ですか?)
すると横から 村野さんが写真を1枚取り
村野(あれ?この写真…何処かで見たような えっと 何処だろ あ~ごめん割って入って)
私(そう智子さんなんです そしてこっちが小学生の頃)
岡田(小学生?ち ちょっと待って下さい 妻と娘は一ヶ月前に失踪してるんですよ)
村野(あー!!! 思い出した )
さっきの写真を再び手に取った村野さんは
村野(この写真は確か福岡ですよね?炭鉱の町で 私も子供の頃住んでましたから 私が小学生だったかな?炭鉱も閉山となり 住んでた家も壊される事に 私たち家族は早々に引っ越ししましたが まだ数件残ってる人もいたって 親が言ってました)
何と偶然にも村野さんが女将さん一家と遭遇してたとは…
村野(ほら その集合写真に隠れるように写ってるのは私 実家に行けば同じ写真があると思う)
私(えーっ!本当ですか?じゃ玲奈さん親子は知ってるって事ですよね?)
村野(ん~詳しくは知らないんだけど 記憶では親子連れがふらふらして歩いてるって噂が流れ 住む所がないと でっ私たちが住む長屋へ移り住んだ? 何か田舎の人じゃないような 子供心に
子供さん まだ小さかったような 何せ子供の記憶ですからね )
岡田(ち ちょっと待って下さい 頭の整理が じゃ今妻は?智子は?)
私(岡田さん 今から話す事 良く聞いて貰えますか?)
私は写真を手に取り 少しずつ話た
Tシャツにショートパンツの姿 この格好で玲奈さんは 忽然と消えたんです 智子さんと一緒に
智子さんの話では窓を開けてと言ってます それが午前中か午後か分かりません
岡田さんが帰宅したその日だと思います この写真はおそらく1~2年経った後じゃないかと 智子さんも4才か5才なってますから
近所の人たちと仲良く写真におさまってますからね
それでこれが小学生の頃の智子さん
で それと福岡は博多に移り住んだ頃だと思われます
岡田(この白いエプロン?着てる人は誰ですか?)
私(……玲奈さんです)
岡田(ウソだろ?)
私(玲奈さんは あの日 智子さんと一緒に昭和30年代に行ってしまったんです 智子さんがそう言ってました)
私(小料理屋をしてた頃の玲奈さんです この頃私は女将さんさんと知りあいました)
私(長年営んだ店をたたみ 鹿児島に移りすんだ写真がこれです)
岡田さんは 年老いた玲奈さんの写真を眺めてました すると
岡田(あれ?これ この首に掛けてるネックレス 去年の誕生日にプレゼントした……似てる)
岡田
その後岡田さんは向こうの部屋で 泣き声 嗚咽が聞こえ 私たちも泣きました




