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繋がらない電話
女の子はしきりに そのスマホ?と言うのを手に 動き回り外に出ては入るを繰り返してた
(やっぱりダメだ すみません電話かして貰えますか?)
(良いわよ 奥にあるの使いなさい)
暫くすると女の子が奥から戻ってきた
(どう?お家の方心配なさってたでしょうに)
(繋がらない…電話が うゎ~)
女の子は泣き出し 何がどうなったのか私たちも戸惑いました
(お家の電話番号は?私が掛けてみるから)
女の子(03……)
自宅の電話番号を言うと 暫くして女将が
(あら おかしいわね~間違いないよね 自分家の電話番号なんだし…)
(どうしたんですか?)
(いやね 現在使われていませんって言うのよ)
後は三人とも無言が続きました
その時女の子は店内の上にあるTVを見てました
(あれは何ですか?)
(あれって?)
女の子が指をさす方を見て女将が
(TVだけど…)
それはレトロな懐かしいTVだった
その時女将と私は顔を見合せ固まってしまった