意識回復
何故ピアノ?そう言えば妻は子供が生まれたらピアノを習わせたいと常々言ってた
生まれた子供の手を見て
(あなた 見てみて♪朱音の指長いと思わない?ピアノ弾く手だよね)
どうやら自分は音大に行きたかったが行けなかった だから娘に夢を託したかったようだ
ピアノはしたくないか…しかしその事もすっかり忘れ月日は流れて行きました。
娘が眠る病室でぼんやりとしてたら 妻が戻ってきた
(朱音はどう?)
(寝てる まだ何とも ね!朱音の指どうした?)
(指って?)
(怪我してるんだけど)
(あら本当だ!あれほど包丁は持たないようにと言ってたのに…)
(朱音ね実は私に隠れて料理してるの 料理と言っても 御菓子だったり 簡単なパスタだったり でも知らないふりしてる)
(そう言えば 朱音反抗したよな 小学6年?だったか もうピアノしない レッスンも行かないって)
(あったわね 私それで3日ばかり寝込んだわよ)
(しかし 一ヶ月過ぎた頃 やっぱりピアノするとか言い出して 優しいのかも知れないね)
(なぁ 朱音にはやっぱり音大に行って欲しいか?)
(さっき朱音の部屋で着替えをと思いタンスの引き出しあけたら 本が数冊出てきたの 奥にしまい込んであった…)
(本って?)
(専門職と言うかバタバタしてたから詳しくは見てないけど)
その時 うぅ…と娘の声がした
(おい 朱音…)
(貴方ナースコール ナースコール)
先生と看護師が病室へと慌てて入ってきた。




