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不思議な出来事の始り
世の中は 様々な人との繋がりがあります
この物語は 主人公がある少女と出会ってからの事である
これは一本の電話で始まりました
遡る事 7年年前のあの日 奇妙な電話が入った
その日は 休日で昼近くまで寝てる私でした
妻と子供は殆ど家には居なく 多分私への配慮だったのでしょう
お昼前だったでしょうか 居間にある電話で目が覚め 受話器を取るとガサガサと向こうから聞こえてきます
悪戯か?少しムッとして受話器を置きました
暫くすると再び鳴り出す電話
(上城ですが) また紙をグシャグシャとしたような音が
少し腹立たしく (いい加減にして下さい) と強めに言って受話器を下ろしました
眠気もすっかり覚め 珈琲でも飲もうと準備をしてると
またもや電話が
(貴方は誰ですか?いい加減にしろ)
(あなた… わ私です)
それは切羽詰まった妻の声でした
(どうしたんだよ)
(朱音が…朱音が うぅ)
朱音とは私の娘で どうやら救急搬送されたと 妻の携帯へ連絡があったと聞きました
病院を聞き 私は急ぎ病院へ向かったのだった