表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私(ストーカー)の恋  作者: Tokimine
メインストーリー
1/19

プロローグ

恋って何だろう。

私は思った。

愛って何だろう。

私は想った。

好きって何ですか。

私は問う。

誰かを好きになれますか。

私は訪う。


恋を思考し。

愛を想像し。

好意について質問し。

恋人について探求する。



恋愛とはどんなモノだろう。

思考し、想像する。


嬉しい。悲しい。

楽しい。苦しい。

面白い。つまらない。

微笑ましい。醜い。

眩しい。鬱陶しい。

幸せ。辛い。

哀れ。憐れ。


私はどんな人を好きになったっけ。

カッコいい訳じゃない。

賢い訳じゃない。

背が高い訳じゃない。

突出したところが特にある訳でもない。

普通の同級生。

普通の男子。

普通の人間。

ごくごく一般的な。

平凡にして平凡。

THE平凡。


でも、私は彼を好きになった。


不愛想な目を。

普通の顔を。

傷んだ髪の毛を。

平均的な体格を。

鈍感な所を。


目にこもった意志を。

可愛い笑顔を。

少し整えられた髪を。

広めの肩幅を。

偶に見せる優しさを。


私は、好きになった。


今までは、イケメンだとか、高身長とか、イケヴォとか、優しいとか、そんな事ばかり言っていたのに。

蓋を開けてみれば、理想とは遠く離れていて。

それでも、彼の事を何よりも。


愛おしいと思える。


私は彼の事が好きだった。

愛していた。

愛おしかった。

ファーストキスを夢見たりして、結婚の事まで考えて、子供は何人欲しいだとか、彼の隣にずっといたいだとか。

結局、全て叶わなかった訳だけど。

でも。

これがきっと正解。

お互いの為を思えば、これが最善策。

彼には分かってもらえないだろうけれど、これがきっと最良策。

いつかはきっと分かってくれると信じて。


私は彼と別れた。


だけど、やっぱり名残惜しいから。

もったいないと、つい、思ってしまうから。

忘れないうちに。

まだ記憶があるうちに。

語ろう。

私の恋を。

ストーカーの恋を。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ