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やられる主人公。

1107文字分。

 舗装された道路に辿り着く。

 「もう結構黄色集団のテリトリーに入ってるかもな」

 横から足音が聞こえたから向いたら男たちが走ってきていた。目が血走っていたので逃げたがタックルを受け、こける。馬乗りされ、殴られまくって気絶した。

 気付いたら、別の場所に居た。千登里は外で寝転がっていた。目の前には高層アパートが在った。

 黄色の布を腕に巻いた男たちが煙草を吸いながら話し合って笑ってる。

 ココが黄色集団のアジトだと思った。

 赤色集団とは違い、鉄柵などで周りと区別されていない。

 動こうとしたが両手首と足首をロープで縛られていて身動きが取れなかった。

 髭を生やしたオールバックの男がアパートの中から現れる。

 談笑していた男たちが姿勢を正す。1人が彼に言う。「御崎さん、この男が俺達の領地に紛れ込んでたんです。ポケットにナイフも持ってました」

 御崎は千登里に近づき、しゃがむ。「お前、赤沢のスパイか?」

 「…………」頭が痛くて答えられない千登里。

 「言うわけないよな。仮に向こうのスパイなら所属を示す布を巻いてないから条約無視。戦闘に発展する。だが今は新島民がこの島に上陸する時期だ。お前が単に無所属の新島民だって言うならそれを早めに証明しろ。でなきゃ、スパイかどうか吐かせるために痛め続ける」御崎は立ち上がり、男たちに言う。「スパイか新島民か調べろ」アパートの中に戻っていった。

 千登里の上にまたがり、殴る男A。

 「俺は敵じゃない」

 千登里の言葉を無視して殴る。ある程度殴って訊く。「お前はスパイか? 本当の事を言えっ」

 意識がもうろうとする中、踏ん張って返す。「スパイじゃない。俺は一昨日にこの島に入った新入りです」

 「証拠は?」

 「あります」

 「何?」

 「…………」適当に言ったので今考える千登里。「……今まで、幾度となく貴方たちと赤色集団は戦ってきたはずだ。身体に傷だって出来るだろう。僕を全裸にしてみれば分かる。僕の身体には傷なんて一つもないから」

 「…………。信用できない」

 「じゃあ赤色の1人を捕虜として連れてこよう」

 「…………」

 後ろで見ていた煙草を吹かす男Bが言う。「確か赤沢のとこのメンバーの顔写真があったよな。そいつを連れてこさせよう。無所属に布巻いて赤沢派のフリをさせるのもコレなら出来ない」

 男Bがアパートから写真を持ってきて、千登里の目の前に落とした。

 男Aは立ち上がり、ポケットから千登里が持っていたナイフを取り出し、手足のロープを切った後、彼の首を1㎜刺す。「お前は無所属でこいつの名前を知らないだろうから教えてやる。淡浪だ。3日やるからその間に連れてこい。お前を信じる俺の善意を裏切るなよっ」

 「一つ聞きたいんですが」

 「なんだ?」

 「貴方たちはレイプしますか?」

 「しない。俺達にはプライドがある」

 解放された千登里は途中で5回嘔吐して川辺に到着した。

 「千登里さん、大丈夫ですか!」

 千登里は1日休憩して出発した。

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