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最強の英雄、三千年後に転生。~実は女性恐怖症なんです〜  作者: カルタ
二章 ヴェリタスヒーロー
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八話  『作戦会議』

 大介達を元の世界に戻したので後はやりたい事をやれば良いのだ。という事で



「偽物をぶっ潰す」



「……いきなりどうしたの?」



 ミユが俺の顔を覗き込んで問いかける。



「俺とミユの偽物が続出しているんだ。子供のお遊びとかにならいい。だが、それを使って犯罪までされるとさすがの俺も困る」



 俺は肩を竦めた。もし俺の偽物が犯罪をしたとして俺が被害を被るのは避けたいところだ。それも犯罪の中でも不名誉な犯罪など絶対にお断りだ。最強の英雄が女性にわいせつ行為をした等あっては人生の汚点となってしまう。それを防止するため俺の偽物を無くす、若しくは俺が本物だと理解させる必要がある。



「フリズが言っていた大会に出ようと思う。フリズ、その大会で優勝したらリーヴァ・フィルフォードだと認めてもらえるのか?」



「いえ、違うわ」



 フリズは軽く首を横に振った。



「そもそもその大会には優勝の座は無いわ。代表が6人選ばれて挑戦権を獲得出来るのよ」



「挑戦権?」



「えぇ。代表6人はリーヴァが使っていたとされる武器を使えるか挑戦できるの」



「……まさか、魔剣ルジルか?」



「えぇ。そうよ、ってどうして頭を抱えているのよ?」



 ――よりにもよってあいつかよ……。



「あいつの性格を考えるとな…」



「へぇ〜。そんなに難しい性格なの?」



「難しいというか面倒くさいというか」



「ま、いいわ。取り敢えず大会にエントリーしましょう。確か締切は今日までよ」



「その大会って何処で行われているの?」



 ミユはさり気なくリーヴァの膝の上に座っている。俺もミユを無意識に抱きしめる。



「ここよ」



「おぉ、長距離移動がなくて良いな」



 正直、1日で着かないような長距離だったら面倒だったからな。



「そうと決まったら早速エントリーしに行くか」



「そうね……」



 フリズがじーっと俺達をジト目で見つめる。さらにサラステまでもジト目で見つめる。



「なんだ?」



「いえ、ミユったら記憶も無いのにそんな堂々とイチャイチャするんだなぁ、って」



「全くです」



 立っているフリズが腰に手を当て俺達を見下す。サラステはフリズに同感と言わんばかりに首を縦に振っている。



「はぅうぅ」



 ミユは顔を真っ赤に染め、俺の腕の中から抜け出そうとする。だが、俺はそれを許さない。



「おいおい。どこに行こうってんだミユ?」



 抜け出そうとするミユをもっと強く抱きしめ、抜け出せない様にする。ミユはなんとか抜け出そうとするがリーヴァの力には勝てず結局ミユは真っ赤になりながらリーヴァに抱きしめられている。



「もう。さっさとエントリーをしに行くわよ!」



「だ、そうだ俺達もさっさと行くか」



 俺はミユから腕を離した。やっとミユは拘束から逃れる事が出来た。



「あっ…」



 俺は腕を離した瞬間、ミユが残念そうな表情をしたのを見逃さなかった。俺はそっとミユに耳打ちした。



「また今日の夜な」



 内密に約束を交わした後俺達はフリズ達を追った。まだ少しミユの顔が赤かったのは秘密だ。


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