名前
目が覚めると、視界に天井が見えた、木製だ、そこまで明るい色ではなく、落ち着いた感じの色だ、種類は詳しくないからわからない
ゆっくりと上半身を起こして部屋を見る、それほど物は置いておらず必要な物だけといった感じだ、タンスに鏡、今いるベッドと机くらいだ
外はもう暗くなり様子はわからない
そんなことを思っているとドアが開いた
「あ、目が覚めた?」
女性は気分はどう?と聞いた後に今までの経緯を話してくれた、自分も何故あそこにいたのか、そして出会うまでの経緯を話した
「そっか…そんなことが…あ、名前がまだだったね、私はノエル・イリアート、よろしくね」
そう言って微笑んだ、ノエルは私と一緒くらいの背丈で160くらい、髪は黒色、後ろで一つに纏めて腰まで伸びているポニーテールだ、瞳は綺麗な黄金色だ、思わず見とれてしまいそうだ、それに声だ…聞いていて凄く落ち着く
「はい、こちらこそ」
「うーん…でも名前が無いのはなぁ」
「すいません…では着けていただきませんか?私はこの世界の常識を知らないので変な名前になるのも…」
「うーん…それもそうか…」
そう言うと、悩み始めた、私はやることがないのでぼーっとしている
(ああ…この後どうしよう…ここは大きくないけど町だし仕事を見つけなければ…一番いいのは冒険者ですけど…)
この世界は6個の大陸でなっているらしい、今いる大陸がその中で3番目に大きい大陸でアウリス大陸と言う、一番大きい大陸はデウカリア大陸、二番目がシガルス大陸、今いるアウリス大陸、四番目はカルナス大陸、五番目はフイデア大陸、六番目はテイズム大陸、その大陸ごとにいる人族やモンスター、魔物、民族も違ってくる
今いるのは人族、猫族、犬族、狐族、狼族、鳥族、エルフにダークエルフ、ドワーフ、といった所で、人族エルフ族ドワーフ意外は【獣人族】で纏められる、昔は差別もあったらしいが今は重罪に当たるらしく差別はされていない
大陸発見当初はそこにしかいなかった所属も町や村ができるごとにいろいろな大陸に移動も始め今はどこにでもいる、ちなみに平和です
貴族(?)とかもいるが周りが「うるせえ、てめえも働けこのやろー」といった感じで庶民とあまり変わらない、変わるといったらただ単にお金が一杯あるだけである(通貨単位はあとがきで)、奴隷は死刑なのでない
町や都市の警備をしているのはそこの自警団で犯罪者などを防いでいる、自警団は基本的には町や都市の防壁での見張りで通報が入れば犯罪者対応である
(冒険者かぁ…)
「ねぇねぇ、アリストレア・イリアートってどう?」
考えてるとこちらに目をキラキラさせながら提案された、これだと断れないな…断る理由は無いけど
「いいですね、でもどうして下が一緒なんですか?」
「それがねーー…」
ノエルは小さい時に両親が魔物に殺され、お婆さんに引き取られて育てられた、そのお婆さんも8年前に病気で他界、それからずっと一人で妹か弟、双子でもいいから誰か欲しかったらしい
「だから…その…いいかなって…?」
「いいですよ、では、私の家は…」
「うん、ここだよ、だって寝るとこないしお金も無いんでしょ?」
「はい…」
「じゃあ決まり!」
「ホントにいいんですか?迷惑なんじゃ…」
「いいのっ!それに私の夢でもあるから!」
「わかりました、では、改めてよろしくお願いいたしますノエル」
「うん、よろしくね、アリス」
ノエルは本当に嬉しそうだった
その後のことは明日にしてお腹が減ったので起きて二人で台所に向かった
通貨は1cd1円です
説明が長くなりました、まぁ、政治とかの話は書きたくないです、矛盾とか起きそうで怖いから…