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泥棒

「ふんふーん」


シャアアとノズルから勢いよく出るお湯で、体の汚れをきれいに落とす。



(こす)っても(こす)っても、取れず、時間がかかる。


「今日は一段とハードな一日だったなぁ」




それから五分ほど擦り続けるが、とれない。


「もういいか」


よし、と風呂を上がろうとした時、リビングから悲鳴が聞こえた。



「な…なに!?」


急いで体にバスタオルを巻き付け、家族がいるリビングへ向かう。



ガチャッと扉を開けると、血のついた刃物を持った覆面男と、無残な死体になって重なり合っている両親の姿があった。




「きゃあああああ!!!!」

「うわあああああああ!!?」


同時に叫びあい、はっと気がつく。




「そういえば、髪、流すの忘れてた」

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