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71,雪遊び
スキー場に行った。
「僕はあんまり滑れないんだけどね。雪国の人間だからって上手いと思うなよ」
「ば?」
「シグはどうしようかな。スキーもスノボも無理だろうから……ソリ?」
「あーば?」
「それか、僕がシグを抱えたまま滑るか。シグはどっちが良い?」
「あば? あーば……あばば」
「僕にしがみついてくる、ということは抱える方か。転んだらごめんね」
「あばば」
「久しぶりだし、緩やかなところから行こう。小学校以来かな……っと、危なっ。バランス崩しちゃった」
「あ、あばばー!」
「驚かせてごめんねーっと、うわっ、たぁっ」
「あーば、あばばばー!」
「あー……転んじゃった。うん、やっぱり久しぶりだと駄目だね。下まで行ったらもう滑るのは止めて、ゲレンデの方で雪だるまでも作ろうか」
「あば」
「痛いところとかない? ……うん、大丈夫そうだね。じゃ、ちゃっちゃと下りて遊ぼうか」
「あば!」
帰るまでひたすら雪だるまを作っていた。




