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48/78

48,かわいい

 十二月の学校帰り。相澤くんと一緒に駅に向かう。ちなみに部活はサボり。


「もうすぐクリスマスだな」

「そうだね」

「クラスの奴らはデートだなんだと騒いでいるが……渡邊はどうだ? まさか、お前まであいつらの仲間とか言わないだろうな……」

「デート? まさか。相手なんかいないし、興味もないよ」

「そうか、だよな! お前はそういう奴だもんな!」

「相澤くんは彼女とか……いないか」

「おい、なんでそう思った?」

「え、いるの?」

「……いないよ。悪いか!?」

「良いんじゃないの、別に。僕だっていないし」

「……はぁ。彼女欲しい。かわいい彼女が欲しい」

「かわいい? それはちょっと無理あるんじゃないかな」

「お前、なんか酷くね!? いつにもまして辛辣じゃね!?」

「え、だってかわいい娘ならもう彼氏がいるに決まってるじゃん。まあ清楚で身持ちの固い娘とかなら別だけど、そんなのそうそういないだろうし」

「……夢見るくらい良いじゃねえか」

「あー、うん。そうだね?」

「はぁ……。……お? おい、あの娘かわいくね?」

「復活早いね。まあいいけど。どの娘?」

「あそこの、帽子被ってる娘。良いとこのお嬢様みたいな雰囲気の」

「……あの娘のこと?」

「そうそう! かわいくね? 結構タイプだわ」

「あの娘は駄目だよ」

「どうせ彼氏がいるから、ってか? そんなの分かんねえじゃん」

「だってあの娘、僕の妹だから」

「……は? 妹?」

「あ、よく見たらシグもいる。影になって見えにくいけど。絆が連れてきたのかな?」

「……え、まじで?」


 妹はかわいい。


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