38,体育祭―交流
体育祭の昼休憩はまだ終わらない。
「……あっ、渡邊んちの宇宙人だ。それと瀬川先生」
「あば?」
「あ、相澤くんだ。これから昼食?」
「おう。一緒に食わね?」
「いいよ」
「じゃあ、おじゃましまーす。っつか、先生も一緒に食ってんの?」
「いえ、そういうわけじゃ……」
「先生も一緒に食べますか?」
「えっ」
「別に誰かと食べる約束があるわけでもないでしょう?」
「……それじゃあ、お言葉に甘えて。……なんか調子狂うのよね」
「先生、どうかしたんすか?」
「……何でもないですよ、相澤くん。さて、食べましょうか」
「相澤くんの弁当……なんか、アニメのキャラみたいなのが……」
「あばばー!」
「……うわあああっ! あんのくそ姉貴! こういうのは止めろっつったのに!」
「……クオリティ高いですね。お姉さんが作ったんですか?」
「へえ、お姉さん器用だね」
「あばー、あばば!」
「そうだね、シグ。凄いねー」
「くそ! 帰ったらあいつの日記ネットに公開してやる……」
「それは駄目じゃない? というか落ち着いてよ、相澤くん。いいと思うよ、その弁当」
「うう……嘘でもありがとう……」
「……あーば、あばばば? あばばー?」
「んー、と。恥ずかしがってるんだと思うよ。お姉さんに愛されてるんだね」
「いや、そういうのとは違う気がするんですが……」
「……もう俺の話はいいよ。先生の、美味そうっすね」
「ありがとうございます。まあ、これくらいは」
「彼氏さんとかに作ってあげたりとかするんですか?」
「……いませんよ、彼氏」
「ああ、そうなんですか」
「おい渡邊、お前なに平然と受け流してんの? もうちょっと何かあるだろ?」
「え、何? フォローしたらいいの? えーっと、これから素敵な人と出会いますよ、きっと。多分。そのうち」
「そんな曖昧すぎるフォローはいりません!」
「……あばばー」
「シグ、なんで呆れてるの?」
シグと相澤くんと瀬川先生の交流会(食事会)は終わった。




