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2,宇宙人の認識

 宇宙人がやって来て数日経った。僕は引き続き会話を試みる。


「こんにちは」

「あばば」

「今日はいい天気だね」

「あばー」

「どうでもいいけど、僕は昔『いい天気だね』を『いい点滴だね』と言い間違えて、あだ名が『精神病患者』になったよ」

「あばばば!」

「面白かったの? え? 違う? そうなんだ。どうでもいいけど」

「あばばー……ばば、あばばばば。あーばー」

「ねえ」

「あばば」

「さっきからばばあって言わないでよ。じじいでしょ?」

「あば? ……あーばーばー」


 宇宙人は僕のことをおばあさんだと思っているらしい。


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