表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

第八話 厄落とし

 

 今回もまた私の思い込み、厨二病が湧いているので話半分に読んで欲しい。


 先月、久しぶりの新年会に行って定期入れを落してしまった……(´;ω;`)ウッ…

 最後に手にしたのは、まだ酔ってもいない時だったのに、帰りに使おうと思ったら無かった。おそらく駅でだと思うのだが、届けられてなかった。

 

 ¥1、000チャージしたばかりのSuicaより、定期入れを無くしたことがショックで……。

 気に入ってた一品だったので、中身のSuicaより紛失したことに落ち込んだ。(私の数少ないブランド品の豚天使モノ……)


 が、その紛失について意外と早く諦めがついたのは、やはり『厄落とし』だったのかもと思い始めているからなのだ。


 というのも、いつも通りしばらくウジウジと、無くしてしまったパスケースを未練がましく思っていた。

 まだまだ綺麗だったのに、落としてしまってなんか申し訳ない気もしていた。

 願わくば私に戻って来なくても、拾った人が捨てずに使って欲しいとさえ思った。


 そんな事をまた諦めるつもりで、部屋で独り言を呟いてみたりした。

 言葉にして口に出すと、案外と感情の整理がつくものである。この時の私もそんなつもりだった。


 で、上記のようにせめてゴミにならないで欲しいなあなどと言った後、ふと『これって厄落としだったりしてね』などとつい呟いた。


 すると棚に軽く触れていた左手の指が、急にドクドクと波打った。


 え……? 


 何故か人差し指の先だけが、ハッキリと脈打っている。

 まさに誰かに掴まれているように……。

 この感覚は以前にも覚えがある。


「え、まさか本当に『厄落とし』だったの?」

 ドクンドクン……

 そのまま黙っていると静かに脈打ちは治まっていった。


 これは偶然なのか、それともYESって意味なのか?

 とにかく同じ事をしてももう二度とならなかった。 


 うう~む、『厄落とし』って色々やり方はあるようだけど、中には大事にしている物が身代わりになるって言う場合もあるようだ。


 確かにパスケース、バッグのポケットに入れる直前までしっかり確認していたし、ファスナーもちゃんと閉まっていたのに、不思議だったんだよなあ。

 掏られるような状況もなかったし。


 となるとパスケースには申し訳ないが、意味ある紛失だったという事なのか。

 そう思うと諦めもつく。


 それにしても一体どんな厄を回避したのだろう?

 回避してしまったので何だか分からない。

 いや、それは知らぬが花かもしれない。

 ともあれ回避出来たなら万々歳である。有難く思っておこう。


 厄落としではないが、こうした事は前にもあった。

 自室で昼寝していたら、突然『気を付けろ!』という声を聞いて飛び起きたのだが、何も起きなかった。


 あとから先生(霊能力者)に聞いたら、イタズラでも幻聴でもなかったようだが、やはりナニかが来ていたのか。

 回避してしまったのでもう何だか分からない。


 まあやはり知らない方がいいのだろう。


 皆さんももし何か大事な物がいつの間にか消えていたら、もしかするとそういう事かも知れないですよ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ