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いつかは訪れる最後の時  作者: Saka ジ
97/965

096 レン

2026/01/07 エピソードタイトル修正しました。

       一部文章の修正をしました。

こちら側を調べていた、【黒鳥】が海の向こうに全て向かっていく。

今回は、空から72もの【黒鳥】が向かいの大陸の奥に消えて行った。


「やはり、連中の狙いは向こうの大陸だな」


ルースは、そんな事を考えながら遠ざかる【黒鳥】を見ていた。


「そうとは限りませんよ。連中、横滑り始めました」

船の監視を任されていたタクムが報告する。


確かに、船が今までいた位置から遠ざかって行く。

(前にルナが言っていたな。

このアーバインも星で丸いと。

丸い球の上を同じ高さで、動く気なのかも知れない)


次に現る迄に、どれくらいの時間がかかるかを見ておくべきだったとルースは後悔していた。

ルースは、黒石板に時を刻む魔道具が有るのを知っていたが失念していた。

(ルクアに作らせるか、いや、兄達達に頼もう。

ルクアは、やりたがるだろうが働きすぎだ。)


夕方になり、船と【黒鳥】が居なくなったので警戒を解く事にした。

大型の白石板への魔素の供給を止め、広場にいた連中には居住区に戻ってもらう。

食事は用意していた簡単な汁と米とパン、菜そして果物のシロップ漬けを出して置いた。


夜になっても、船は帰ってこなかった。

【黒鳥】も【銀の鳥】も現れなかった。

各家庭では、あちらこちらの映像を見ているだろう。

いつまでも、灯りが消えなかった。

ルースは、交代で見張る様に指示を出してルナを休ませた。

ルースの(かたわら)にレンがつく。

「お前さんは、怖くは無いのか?」

先程もルナの手助けをして海の向こうで【黒鳥】が飛び廻り、何人かの術師らしき人間を殺していたのを見ていた筈だ。

「怖いです。でも、私が見ている事で何かが解るのかも知れない。

そう思うと目を背けられない」

「その子の言う通りですよルース様。

彼女が上空を飛んでいく黒鳥から眼を逸さずにいてくれたので、相手の姿が描き出せましたよ」

ミクマが白石板に、記録された黒鳥の姿を描いていく。

大きさは大人の腰程と言っている。

真ん中に肘の幅程の四角い部分があり、そこから4本の腕が伸びてその先端に透明な回る翼がある。

イバが間近で見た光景も参考にしている。

中央に4本の爪がある。

「これは、浜の岩場のやつは3本でしたがね。」

そっちも横に書き足した。

中央に3つの目が有る。

「下向きに目が有るのか?」

「実は、この腕の先端にも、それぞれ1つの目があります」

「目が、7つも有るのか」

「作り物らしいですから。

それと、銀の筒から離れる瞬間ですが、この背の部分を上にして4本の腕は折り畳まれていた様です。

レンがそこをよく見ていてくれました」

折り畳まれた腕が、広がっていく様をレンが描いていく。

「レン、絵が上手いな」

「丘の上じゃ、他にやる事無かったから、土の上に絵を描いて遊んでいました」

「キヌクさんに絵を教えて貰おう。

必要な物はこっちで出す。きっと役に立つ。

他にも遠見の中から教えてもらう者を選んでくれ」

レンが、嬉しそうな笑顔を返した。

「ありがとうございます!」


口調が幼子らしく無くなっている。

「レンは、何歳なんだ?」

「実は今日、6歳になりました。

自分の誕生日に【黒鳥】が来るなんて・・・・・」

「でも、いい贈り物貰ったわね。絵の勉強頑張って」

「はい!ルナ様」

ルナに励まされて嬉しそうにする。


「本当に、丘の子達はしっかりしているな〜浜の子は大丈夫か?」

「浜の子は、ファルバンの子達がいるじゃない」

サランとイバが会話を交わす。

「そうだったな」

「それに、新村から珍しい術師が出たじゃない」

「タカに添わせた子か? 」

「リョウ。ワッグの息子よ」

「しかし、良くリョウとなら、あの子が打ち解けるとわかったな」

「なんとなくなのよね〜」

「直感か?」

「そう!」

「直感は、大事だからな」

「姉さんは、直感と思い付きだけで生きているだけだからね」

ルナが茶々を入れる

「良いでしょ。イバもそうやって決めたのよ」


「直感か・・・・・ あの子どうしているのかしら?」

ライラが星あかりに浮かぶ真っ暗な北の岬を眺めている。

「本当に有るのかな。北の聖地」

ミクマが呟く。

「まさか、死んでは・・・・・」

サランが、言ってはいけない言葉を口にしそうになった。

「それは無いわ。お母さんも私もミオラ姉さんを信じている」

ルナがキッパリと否定する。

「だよね。【治癒師】のくせに【身体強化】と【剣術】、【無手】をこなすなんて化け物いないわよね」

慌てて同意するサラン。

「後、【陣】の使い手。【収納】もイバには劣るけど、ルクアには勝ってたわね」

ルナが重ねて強調する。

「認めるよ。イバ兄さんを抜きたいと思ったんだろうね。

姉さん達が受け入れてたらって思うことがある」

「そうね。きっとイバが好きなんだと思うわ」

サランは認める。

「今更だけど、ミオラ姉さんなら受け入れてたわ。

でも、その前に人助けに走るんだもの」

「アレ?なんでミオラ姉さんの事思い出した?」

ルクアが、頭を捻る。

「それは、レンの姿が浜に来た頃のミオラに似ているからだろうな。

私も、ミオラと声をかけてしまいそうになる」

ライラが当時を思い出す。

「どう、しているのかな?。ミオラ姉さん」

ルナが、北の星空を見て姉の身を案じていた。



いや〜 済みません。ミクマとルクアの名前の入れ間違いやったら多いですね。

修正しました!20230908

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