表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつかは訪れる最後の時  作者: Saka ジ
726/926

726 結婚式そして結婚式  98ゲリラ19

もうしばらくしたら、一旦この章中断して準備していますシリーズの別作品をエントリーします。

どうしても、先にこちらをあげないとネタバレになるのでご了承ください。

準備していた分が、投稿すみ次第本編再開します。

ただ、他にもあげておきたい間話がありますのでちょこちょこあげていきます。

sakaジ

ケイランドとの通信、移動が回復。

国連の場で電撃的に発表された、政権と軍部の共同発表で『マルトとの間の国境を無くす』

つまり、

『分断を解消して、元通りの単一国として復活する』

と声明を発表した。

すぐ様、二大常任理事国が拒否権を発動。

だが、大陸はもうそれどころではなかった。

原子力発電所の対応で軍を海外へ出す余裕もない。

日本を始めとする近隣国家と国際原子力機構からの、査察団の受け入れを通告されている。

無理も無い。

各国のモニタリングポストの値が爆上がりだ。

基準値以下だとシラを切っても、大気中に放出された物質まで隠し続けれるわけがない。

北の大国に助けを求めているが、埒が開かない。


東京の大使館の大使が首相官邸に呼び出され一通の信書が渡された。

内容は機密にされている。


これは!

帰った大使が開けてみた信書には、一個のUSBが添えられていてスタンドアローンのPCで開ける様に指示がされていた。

恐る恐る開くデータ。

そこには国家機密であるはずの、今回事故を起こしている原子力発電所の冷却水の問題点とその解決策。

全電源を喪失した際にできる冷却方法が細かくしじされ、水源とそこまでの施工図が含まれていた。

配管の太さや必要となる継ぎ手の形状や、配管長まで・・・・・

慌てて、大使館員に持たせて母国に帰らせた。

相手は現政権とは敵対しているが、こう言った作業に向いている建設関連の後ろ盾。

兼ねてから翠が接触している相手だ。


これで、東シナ海への放射性物質の放出が止まれば良いんだが。

大使は、故郷の海が汚れると妻が悲しみに暮れることが無くなる様に祈った。



北の大国も国際的な制裁を受けていて、海外への軍事行動は取れない。

改革前、自国に組み込んでいた旧友好国に向かって軍事行動をかけている最中だ。

軍事行動は取れないから、大陸の国家がアフリカに経済的な手法で、手を出すのを指を咥えて見ているしかなかった。


ケイランドとマルトは、その後ろ盾に米国とフランスを指名し、すぐさま、キッシン空母艦隊がケイランドの港湾施設に入港した。

国連の人権問題監視委員も、強制労働の疑いと違法な生物兵器の研究開発の疑いがあると各所に調査に入る。

この鉱山の経営権を盾に大陸が、異議を申し立てているが地震の際に脱出した労働者の総数と帳簿の数が合わない。

強制労働の果てに怪我をした労働者を紛争地域に、置き去りにした疑惑がいろんな証拠から出て来ていた。

そもそも、労働者と労働契約の再締結もせずに働かせていたのは、奴隷的労働を強いていたにでは無いかと周辺諸国でも同様な契約内容が上がって来ていた。

交通、通信手段を断たれて居たために数多くの証拠品が押収された。

更に、ゲリラに対しての武器供与及び行動計画書に大陸の影が見受けられ、キャンプに押し込められて居た女子供そして、行方不明になった夫、兄弟についても捜査が入る。




炊き出しは、三升では済まなかった。


『毅に届けてやる』

という友嗣の言葉に俊恵が発奮。

羽田家から岩屋神社に転移して総動員をかけた。

鮭は足りない分は、ウルマから送って貰う。

ウルマで作っていた醤油に、俊恵が合格を出す。

ネギを始めとする野菜類も、念の為にウルマ産とルースの物を使った。


岩屋学園の調理室や、実習室まで借り切って洋樹の収納に送って来た。

仕方無い。

表向きは九鬼友恵たちが収容している人達への炊き出しだ。

「持っていってやりなさい。

真弓さんにも届いているそうだから、そっちは任せておけばいい。

私は、キッシンに居る毅の息子達に懐かしい味を届けに行くよ」

こう言って、次から次に送って来られる炊き込みご飯と、握り飯を土産にキッシンに向かって転移していった。

映像をコピーして向かっている。

キッシンや、その空母艦隊の連中も食いたがるだろうが・・・・・

あの二人が、どれだけ食べるか・・・・・

後でレシピを貰って、自分でも作ってみるか?

バターを、ちょいと落としても美味そうだ。

洋樹は、大地溝帯の全景を納めて、あの飛行型の魔石板を連れて首都へ急いだ。

飛行中にも惣菜が収納に入ってくる。

こりゃ、香織の収納がパンクする。

そう思い、毅の驚く顔を想像しながら首都へ急いだ。


首都は想像以上に破壊されていた。

毅や友恵が居るのは解ったが、真弓がいてすぐに抱きついて来てキスをされた。

湧き上がる安堵感。

「ただいま。真弓。頑張ったな!」

「おかえりなさい、あなた。

キャンプは無事よ。村田さんがキャンプに入っていて、間もなく男達も到着するわ。

今は、キャンプの外にみんな出ている。

キャンプは、調理場とシャワー施設とトイレになっちゃったわ」

「そうか、助かった。

長谷山さんも、アフラドリトに向かっているのか?」

「ううん、まだ陣が動いていて近寄れない。

上空を魔石板が飛んでいるんだけど、あなたなの?」

「あぁ、全部で四機操っている。

友嗣さんに習ったんだ。

今も、映像を僕と友嗣さんに送っている」

「そうなのね。

それ!一機私に操らせて!

キャンプの女に聞いたの、取り残されている集落があるって、だからその人たちを救いたい!

探すのに使うわ」

「あぁ、そうしてくれるとありがたい。

もうじきキッシンから、偵察機が離陸するけど国境沿いを進んで残党の発見が主だ。

もしそいつらが、女子供を襲ったら大変だ。

頼むよ」

「うん?」

「どうしたの?」

「もう、二機追加だ。

一機は真弓用。

もう一機は・・・・・透歌からだ

『地脈探査用』だそうだ」

「人使いが荒いわね」

「じゃあ、俺にも一機貸してくれ。

式神が帰って来たから、壊れたビルの中に入らせている。

人命救助しないとな?」

毅が、やっと抱き合っている二人が離れたので近づいて声をかけて来た。

「姿は、消しているんですよね?」

「あぁ、もちろん。

救出の際には姿を変えて、俗に言うスライムになって這う様にして運び出して来ている。

少しは気が効く様になってくれて嬉しいよ」

「アッ!コンちゃん達も帰ってきた!おかえり」

「怒っていないよ」

「怖かったんだね」

「凶暴になりそうになったから、みんなで逃げていたんだ!

そうか、あの呪素は妖怪も狂わせるんだ」

「じゃ、ヤバい!と思ったら、すぐに逃げ込んで良いからね!

コンちゃん達にも使える『サンクチュアリー』みたいなのを考えてもらうよ!」

「あはは、くすぐったいよ!」

管狐が真弓にまとわりついている様だ。

「アッ!毅さん差し入れです。俊恵さんから!」

「なんだい?

へぇ〜炊き込みご飯かい?

こりゃ、美味そう・・・・この、匂い。

悪い!一口先にもらう!」

おむすびにしてあった炊き込みご飯の匂いを、もう一度嗅いで毅が口に運ぶ。

目を閉じて味わっている。

友恵達にも配ばられる。


「間違いない。

美帆だ。禹月家の味付けだ。

この、惣菜の味も禹月の味だ。

どうして?」

「俊恵さんが、作ったと聞いていますよ」

「禹月の、お父さんは料理なんてできない・・・・

息子達もだ、どうして俊恵が?」

毅はハッと、真弓の顔を見た。

「帰蝶様?もしや、俊恵には・・・・・」

「なんじゃ、やっと気づいたか?

そうじゃ、俊恵の中にはごくごく微かな、お前の元妻 美帆の魂の欠片があった。

その妹、(ゆかり)にもな。

じゃが、紫。

あの娘、どうにかしてか解らぬが、全ての美穂の魂の欠片を姉に押し付けた。

それが、俊恵がお前に逢ってやっと融合して、お前に抱かれた事で目覚めた」

「では、私はどうすれば?」

「どうもこうもあるまい?

我と真弓を見よ。

真弓だけではない。

我も、殿だけでなく洋樹を愛しているぞ。

それと一緒じゃ。

二人を幸せにするが良い。

因みに、俊恵も美穂も、今度は女の子が欲しいそうじゃ。

跡取りの問題は無いからたんと作れば良い。

俊恵は兎も角。

美帆は、抱かれたがっている」

「これ、帰蝶。よさんか、俊恵もまだ学びたいのじゃ。

子をなすのは、三年待っってやれ」

「そうですわね。

それじゃ、咲にもらうが良い。

子種を残す伊賀の薬草をな!」

「あれか?煎じ薬?

あれは、やめておけ。私は嫌いじゃし、久秀がおろう」

「何故に?」

「ワシが菓子を求めたのは、あの煎じ薬のせいじゃ。

舌がバカになる」

「そうでしたの?」


「あは、あはは 美帆がこの世に残っていてくれているんですか・・・・・

そう言えば、アーバインの事を気にしていましたね」

「早く帰ってあげたらいかがですか?

黙って来ているんでしょう?」

「何?毅!

アンタ、俊恵に黙って来ているのかい?」

友恵が、箸を置いて立ち上がった。

結構食べている。

「いや、あのその、まだ婚約の前段階で、心配させたらいかんと思いまして・・・・」

「どこの世界に、戦場に来て生き生きした顔をする学園長がいる?

これだから脳筋は!

サッサと帰りな!

もうすぐしたら、オスプレイがやってくる。

それで、関空までの直行便にすぐのりな!

旅券の件はなんとかする。

(出国の欄が、足りない・・・・・)

釜!そう言うわけだ。

毅は、嫁さんの元に返すからな」

「えぇ、私も同行させてくださいよ〜」

「アンタは、新たに出来たフィットネスクラブに通う熟女を狙うのか?

無理やりインストラクターに潜り込んだそうだね?

琴音が呆れていたよ?」

「えぇ!それは言いがかりですよ!」

「兎も角、お前と村田は、式神操って人命救助続けな!」

「どうして、こうも女帝の手下どもは男に厳しんですかね?」

「ホラ、サッサと行きな!」

釜が毅と一緒に、救助計画のメンバーの元へ行く。

彼等も交代させなければ・・・・・・立ったまま握り飯を口にしながらうたた寝をしている。

怪我をしかねないが、コンちゃんが戻って来ている。

これからは、生存者を優先に探して行くことになる。


「友恵さん。翠さんは?」

「・・・・・真弓!話してやんな!」

「はい。洋樹さん。

翠さんの右腕の女性。知っていますよね?」

「楊さんだろう?」

「そうです。日本名 高橋 椿さん。

そのお兄さん 楊 晃一さん

日本名 高橋晃一さん。

行方不明だったんです。

でも、一年前の消息が掴めました」

「ここか?」

「いえNYの大陸の領事館に居たそうです。

その時にあった人物が、キャンプに入ったんです。

それで、詳細を聞きに」

「そうか、里帰りでもしていたのか?」

「いいえ、解っているんでしょう?」

「あぁ、釜さんのあの顔。道士になっているのか?」

「はい。それも、幹部です」



近々【ゲリラ】の後に数字に変えてサブタイトル付ける予定です。

又、本文も校正かけますがいつもの通り、ストーリーを変える事はしません。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ