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いつかは訪れる最後の時  作者: Saka ジ
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005 聖地

惑星『アーバイン』に点在する【聖地】

それは不思議な場所であった。

言い伝えではこの大陸に住むすべての人類が、この地から生まれ育ちそして文化、文明を築き上げて出ていった。と、されていた。

だが、この様な話もあり人々が聖地を後にした。


『聖地では、子供が出来ない』


事実。夫婦者が何年経っても子供が出来なかったので、聖地から離れて暮らしたところ子供が出来た。

今では『魔石』に『魔素』を注ぎ込む為に通う術士と、修行をする術士達そして、親を亡くした子供達が寄り添い暮らす場所になっていた。

以前は数千人が暮らしていた様で、奥の方には幾つもの住居跡が残っていた。

驚くことに、この洞窟の中で食糧となる麦や豆の栽培も出来る。

しかも『魔石』を使った鍛治場すら有った。

もちろん岩屋の前に広がる河原や草原では麦や野菜の栽培がされて、丘の村からもたらされる毛皮や干し肉や塩漬けの肉、浜の村からの干し魚や塩、干した海藻、街からもたらされる日用品や古着や鉄製品の交易の場でも有った。


【魔素】

聖地の奥から湧き出でて『術』の素となる力。

目には見えず、触感もないが『術士』と呼ばれる者たちによって様々な力を生み出す素であった。


【術】

人の中には己の体の中に『魔素』を取り込み様々な事象を起こす事ができる者がいる。

『火』『炎』『熱』を使い野を焼き、畑を広げ食事の為の火をおこし、暖を取ることができる。

『水』『氷』『洗浄』を使い喉の渇きを止め、暑さを凌ぎ、身体を清潔に保つ。

『光』『伝え』『治癒』夜の闇や聖地での灯りをとり、傷や病を癒す。

『土』『石』『岩』土に術を使う者は土を掘り積み上げて、石や岩を作り出した。

他にも術士の中には

『遮蔽』『遠見』『偽装』『念動』『傀儡』『防御』『隠蔽』『身体強化』『飛翔』『浮遊』などの術を使い魔道具を作る者もいた。

中でも『サトリ』と呼ばれる術を使う者は、魔素を使わずとも人心を読みとる。

魔石を使って魔素で強化すればより強力な人心把握、伝達、気配感知ができる。

更に高位のサトリであれば他の者の心を誘導し、更に記憶・知識の上書きができた。


これらの『術』の起動には多くの【魔素】を必要とするが、その時には【魔石】と呼ばれる魔素を溜め込む事ができる石を使う。


魔石には

『光魔石』

これは術士でなくとも使える。

魔素さえ入っていれば握り締めてやるだけで光を放つ事ができる。

『白魔石』

治癒、伝え、光系の術に相性が良いが魔素の充填量は少ない。

『黄魔石』

魔道具への魔素の供給用に優れた能力を持つ。他の魔石との組み合わせが出来る。

『赤魔石』

火や炎、熱源としての魔素の供給用に特化している。

魔素を溜め込む量も多く、術士によってはこの魔石を使って他の術を発動させる。

『青魔石』

魔素の充填量が多く非常に高価。その為、小粒の良品はアクセサリーに加工して婚姻を申し込む際に男から女に渡す『嫁取り石』として使われる。

高貴な人物の身分の証明にも使われる。


『魔道具』

魔石を嵌め込む様にして作られる術を発動させる為の道具。

『陣』と呼ばれる紋様を魔石を砕いて植物の油で溶かした物を描いて術を発動させる。

調理用の石板や暖を取る為の石板に赤魔石の粉で描いて『保護』の術をかけた物が一番流通している。


『陣』

術によってその紋様が異なる。正確に書かないと発動しない。

全く違う『術』が発動して事故を起こす事もしばしば有る。


『術師』

術士が修行により高位の術を使えるようになった者。

高位の者が魔石に魔素を充填するとより多くの魔素が溜め込む事ができる。


『ファルバン家』

術師の一門の長。

舞台となるアーバインの一つの大陸で術士、術師を束ねる。

術師が一般人に暴力として術を使えば簡単にその命を奪う事ができるので、それを律し正しく術を使う為に私兵すら備えた一門。

【アレ】の街に一門の屋敷を持つ。

屋敷内の地下遺跡に魔素が湧き出る泉を持ち、農業開拓やインフラの整備、住民の教育、医療等を行なっている。

現在の当主『メトル・ファルバン』は先代に見込まれた高位の弟子。

実子の才能と良心の無さにファルバン家に伝承されて来た『黒石板』を託して隠居した。

舞台となる『聖地』はファルバン家が管理する修行の場でもあり、ファルバン家が保護した孤児や才能がある子を修行させる為の地であった。


【領地・領主・代官】

この大陸には国家がない。

一人の有力者【領主】が支配する【領地】を決める。

大陸の領主が集まりその領地の切り分けや、領主、領地の変更や仲介を行うのが【領主会】。

【領主】は地方の町や村には【代官】を置き統治させる。

20230626

やっと、次章に移る文章まで準備できました。

これを機に行の調整や文脈の調整行います。

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