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いつかは訪れる最後の時  作者: Saka ジ
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048 術士

2026/01/01 エピソード タイトル修正しました。

       一部文章修正しました。

ルイスが岩場を引き上げ、沖で北から流れ込む潮の流れを岩場の先で南の岬からの潮とぶつかる様に変える。

潮目の影響で、藻場も大きくなり小魚が岩場の周りに集まって、岩場を挟んだ両側も漁場になり、近くなった漁場で漁をして、新鮮な魚を生簀に入れて浜に帰る。

浜ですぐに締めて加工をにかかり、天日に干したら朝食を取って休み、昼から畑仕事と漁具の補修をする。

沖の波が高い日は岩場の手前でも、小魚だが漁もできるようになって、皆の生活が豊かに変わっていく。


更にルイスは動く。

この浜の漁船は、平底舟で平衡を失い良く転覆した。

それを、竜骨を備えた船を作る為に、漁船用の造船所を作り波に強い船を建造した。

聖地の長が肉屋と交渉して、竜骨に使う大きな加工前の製材を運ばせ、竜骨に加工する。

蔵の街 シーグスは造船業を再開させ、大型船の造船に注力する。

この竜骨を備えた母船と小船を使った漁法で更に収穫量が上り、その噂を聞きつけたサイスと蔵の街からルイスの村は、魚船の製作を受注していた。


しかし、ルイスは時折空を見上げる事が有る。

同じ方向で沖に微かに見える陸地。

隣の大陸らしいが、そちらを睨みつける姿を村人はよく目にしていた。


その方向は、他の星からの移住者が降りて来ようとしている大陸である。

彼達を襲った無人攻撃機が自爆破壊されて、その姿は錆に覆われて行く。


『奴等は、向こうから来る』


ルイスは、そう思っている。

だから遠見の陣を、あの岩場の頂上8か所全てに置き、両端の岩場は南と北の岬の先を見る様にした。

その光景を映し出す為の魔道具もやがて完成する。


義理の父母である前の村長夫妻は【土の術士】と【サトリ】だった。

婿の話の後に、村長の家系の秘密を知って、ある事を決心した。

ルイスは名変えの儀式の後、親戚一同の素質を一人一人見て、その能力を開花させた。


白魔石を渡され術が発動した義姉や従姉妹達は

『私に【治癒】の力が有るなんて!』と、驚いていた。


ライラの兄は「俺に【遠見】? 確かに昔から目は良いが?」


「私は【身体強化】? こうかい?」

妻 ライラに、術の発動方法を教えられた従姉妹の夫婦。

「うわわッ! なんだい?これ! 腕も脚もカッチカッチだよ!殴るの? 痛くないかね? それじゃ、そっれい!」

『バキッ!』

「ひゃー それ(かい)に使うとんでもなく固い板だぞ! 

頼む!母ちゃん!俺、真面目に働くから〜!

早く元に戻ってくれ〜」


祝いの席の翌日では合ったが、浜は大騒ぎになった。


中にとんでもなくレアな素質の男がいた。

普段は宇陀があがらない筋肉ダルマ。

「【浮遊】なんだいそれ? 

えっ、空に浮かぶ!バカ言っちゃいけない。

俺には羽はないぞ!

何? 魔石を持って上を見て【浮遊】って言えば良い? 

じゃあやってみるか、他に何も出来ないのは馬鹿にされるからな」


「【浮遊】 ウォーッ! 浮いている。で、どうすれば良い! 

下を見て降りる気になったら降りてくる? 

上に行きたくなったら上を見ろ?」


「じゃあ、下だ! 足が着いた」


「えッ 少し斜めに上がるつもりで斜め上を見ろ? 

ウォ!上がって行く!

出来る! エッ? 何?聞こえない! 

魔石が? 聞こえ〜 ひゃ〜ぁ〜」


『ドボン!』

海に落ちた!


「魔石の魔素が無くなったら落ちるぞ!って言いたかったんだ。

まだ慣れていないから減り方も早いし疲れもする。

しばらくは、浜の近くで訓練してくれ。

上がる時には、海の上に斜めに上がって行って、降りるのも砂浜に斜めに降りる事。」


「次は【飛行】そして【飛翔】だな。

【飛行】なら馬の速さまで速く移動できるし、【飛翔】はとんでもなく早く飛べる。

青魔石が必要だから、

貸してやるから練習しておいて。

俺も、上手く飛べないんだ」


そう言ってルイスは、青魔石を握って上昇し立った姿で横に動いて行った。

そして、降りてきて

「飛翔は腹ばいになって飛ぶから、『身体強化』が必要になる。

そっちも鍛えてね。ライラ、少し空を散歩しよう」

こうしてライラは、空を飛んだ初めての女性になる。

浜に降りて待ちかねた女達に

「怖かった〜」

どうやら、慣れるまでが大変そうだった。


浜に暮らしているライラの兄が【遠見】の術が使えるのは助かった。

【陣】と【魔道具】に魔石を付ければ誰にでも使えるのだが、術士、術師が使えば【陣】だけでも充分に見ることができるし、魔石を追加すれば、より遠くを見る事ができる。

【黒鳥】の接近を一瞬でも感知する為には、義兄を鍛えるのと、彼が仕事を離れても生活を支える物を考えなければならない。

人手も足りない。

肉屋の港に魚を卸す事もやり始めた。

そうすれば締めた魚を【蔵の街】に卸せる。

外海に接した浜の村とは、魚種が違うので競合にはならないだろう。

それに、考えている事もある。

そうなると、ますます人手が足りない。

術士、術師が必要だ。

アイツらが来る前に、準備を整えなくては・・・・


夕方、考えをまとめる為に砂浜を散歩に出ていた。

考えてあぐねていた目の先に見慣れぬ女と少女がいた。

影になって良く見えないが、少女の方は6歳くらいか?

波打ち際で海藻を拾っている。

変に声をかけて近づけば警戒されてしまう。


だが【ルース】として彼女は放って置けない。

『メルルの家』そう、話しかけた。

女が驚き顔をあげた。

やつれてはいたが、間違い無かった。

『メルルの家』

それは、母メルルと姉サーシャが開いた託児所だ。

この女は、そこを手伝いに来てくれていた果物屋の娘。

「もしや、ルース様?」

「あぁ、だが訳あってルイスと名乗っている。今はこの村で暮らしている。

訳は聴かないでくれ。命に関わる」

「・・・・いえ、生きていらっしゃられただけでも嬉しいです」

「ここではなんだ。向こうに岩屋がある。そこで話しを聴こう」

「はい・・・・大丈夫だよ。この方は、あそこの大人たちとは違うわ」

「殴らない?」

「あぁ、約束するよ。『ミラの泉にかけて』」

47話まで投稿してやっと落ち着いて来ました。見直して読み辛かったり下書きからの転載で間違っていた所もありチョット修正入れます。申し訳ありません。200話まで突っ走るつもりです。

随分と慣れない為にご迷惑をお掛けしますがご了承願います。



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