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いつかは訪れる最後の時  作者: Saka ジ
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476 開拓団3-01 効果

今週は投稿数が少ないです。ご了承ください。

ここ数日、サランは寝る間を惜しんで美沙緒とルナを中心にシフトを組んでフロール平原の監視をしていた。

何しろ監視対象が多い。

① 17開拓団の周辺

② ドンゴ

③ その、手下どものアジト

④ その引っ越し先で有る16開拓団の建屋

⑤ 侵攻中の軍

⑥ 留守を守る軍

⑦ オルエ達

⑧ 演習地

⑨ そして遠く離れた聖地跡。ここには、陣を置いておいた。


少年達は、通訳として軍に連れて行かれた。


軍病院の中の少女達。

特に、オルエの行動を監視する。

オルエは、サトリの能力が高まって来ているが、サランの呼びかけには答えない。

固く心を閉ざしていた。

直接接触したいが、時間が無い。

16開拓団のサイロなどの工事が完了したが、ボーズの搬入が未だなのか移動して来ない。


そこで、このサイロや車庫に罠を仕掛ける事にした。


ワグルからの情報通り、コロニー艦が後退しながら向きを変えた。

それに、『旗艦ルベル』と二隻の中型艦が追従する。

情報通りならば作戦終了までは帰ってこないだろう。

更に、航行速度が格段に落ちている。


問題は軍用犬。

コイツは、脱出時には始末するつもりでいるが、作業中だけ遊んあげよう。

仕留めて置いたボアに赤魔石を抱かせて、(ヒロシ)の術を利用して真が若菜から受け継いだ【念動力】で演習場を引っ張り回る。

赤外線探知が、着いているから遠距離でも検知して追いかけてくると踏んだら、予想通りに追いかけ回し始めた。

自立機能が高いせいで、一度追いかけ出したら抑えが効かない。

まるで、本物の猟犬だ。

時々、噛ませて血だるまになったボアを倉庫の前、サイロを回して林を抜けたあたりで噛み砕かせた。

周囲には、血の跡と臓物の匂いが立ち込める。

建設宿舎からジープが出て来て、血で汚れた軍用犬のログを見るが実際のボアの動きを見た事がない。

止まる事なく動き続けたボアの逃げ回った跡を、ろくに観ずに水をかけて血を洗い流した。

深夜にも関わらず学生達が出て来て、黙々と穴を掘りボアを埋めた。


罠の構造は、ジャガーとアレンが考え出していた。

17開拓団と同じ型式のトラクターが予想通り5台も残っていて、耕作用プログラムを書き換えた。

罠の設置は、亮太が主にやって脩がカバーする。


ドンゴは雪の中、手下に採取に行かせた薬草からの成分抽出に余念が無い。

医師に、サンプルを渡して分析を要求しているが回答がなかなか来ない。

終いには

『主成分に対して不純物が多すぎて、再抽出をしてくれ』と言って来やがった。

麻薬、いやクスリは不純物が有るから良いんだ。

クスリの事を、知っていない奴らだ。

ブツブツ言いながら精製を行うドンゴ。

だが、目は輝いている。

分析を引き受けたのはカーマス。

専門外なのだがドンゴの施設が完成した事を知って、ドンゴの状況を知る為に暇だからと分析機の前に居座っていた。


ファルトンで流通していた麻薬とは分子構造に若干違いがあるが、その効果を確かめる動物実験と協力者の募集が必要だが実験動物がいない。

カーマスは女性が集められている施設への入場者に、目を光らせる様にしていたが突破されてしまった。

狂った様に、性行為を求める男女。

やはり、ウルマで起こった事が生じてしまった。

タバコに染み込ませた煙を吸って、部屋から一歩も出て来ない。

侵攻軍がいない留守部隊だけと、緩くなっているところを突かれた。


ドンゴは、その効果を聞いてほくそ笑んだ。

これは、そっちへの効果が高いのか!


カーマスは、諜報室の部屋に乗り込んで抗議。

しらばっくれるドンゴ。

「タバコ不足なので、近場にあった適当な山草を乾燥させて切り刻んで吸ってみたんじゃ無いか?

諜報官なら、コイツへの知識もあったろうし、ストレスが溜まっていたんだろう。

治療を兼ねて収容したから、早く分析結果をくれないか?

報告書に添付しておきたい。

皇帝も直ぐに、群生地を立ち入り禁止にされるだろう。

協力をお願いするよ。

カーマス」


カーマスは、この薬物がファルトンの物よりも危険だと思っている。

動物実験をしなくては、齧歯類はいるが類縁人は居るのか?

暗鬱な気分で自室に帰った。

そして、翌日分析担当を外されあの軍用車両に乗って南進する準備に入った軍への合流が命じられた。

これからジャングルへ進む。

皮膚への接触や昆虫による被害が見越せる。

カーマスは仕方無く、部下と共に椅子を明け渡しした。


これより少し前。

侵攻軍から斥候が出て、四層になった居住地跡へと進んでいく。

もちろんドローンだ。

だが、無人。

サンプリングしたガスは三層以下は、生命維持が出来ない。

いや、即死レベル。

時折上がっていた煙は、火山による物で熱源もその影響。

人の声に聞こえたのも、柱の間を抜ける空気の移動による物と断定された。

情報を聞いた、侵攻軍の指揮官は怒りを爆発させた。

このまま帰ったら、責任をとらされる。

【南進】

ジャングルの奥地に、ニワトリの代替となる飛べない鳥の存在が記録されている。

『食いたいじゃ無いか!

事実、安易に手に入るタンパク質。

【養鶏】 これは必要な転進だ!

だが、全軍は要らぬ』


半数以上が戻る事になった。

通訳代わりの少年たちも帰される。

ワグルは、付き合わされて南進することになった。


引き返す大勢の軍

途中で原住民の少年四人は医師団と共に、急ぎ帰ることになった。

迎えに来たのは、あの諜報部のバス。

ドンゴの指示だ。


訓練に励むバッフィム達17開拓団にサランから【念話】が入った。

『あなたたち、17開拓団 全員 収容所に入る事になりそうよ』


来月23歳になる愛猫のお婆ちゃん猫の手術が無事終わり。

ホッとしています。

引っ越しの準備等もあり、しばらく投稿数がおちるかもしれませんが投稿だけは続けていきます。

よろしくお願いします。

Saka ジ

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