表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつかは訪れる最後の時  作者: Saka ジ
202/928

200 子供達

200話到達です。

予告していましたが、ここで過去の内容を修正します。

誤字脱字の修正や、人名の間違いも気付いています。

元は50話で子供達が日本に来る話にしていましたが、四倍に膨れあがってしまいました。

来週は修正が完了したら、新規に投稿を再開します。

どうぞよろしくお願いします。Saka ジ

ルクアは結局遅くまで蒼と、魔道具の事で遅くなり友嗣らと一緒に温泉施設に泊まる事にした。

ここで、色々な話をして記憶の受け渡しをする。

この一年間にあった聖地とウルマ島の出来事。

サラン達が色んな事を友嗣に心配かけまいと隠していたことが分かる。


今、アトリエからの【転移陣】で現れたルクアの姿を見た館林茜が驚いていた。

細身で金髪なのだが、眼から鼻にかけての線が夫『館林源蔵』に生写しなのである。

友嗣のサトリの能力で、今の日本での生活に必要な会話も問題ない。

こちらと繋がったその時から、サランと共に日本語の勉強をして来ているから、アトリエでも友嗣の能力は必要無かったが、上手く暮らしていくには友嗣の記憶は大切だ。

特に陰陽師の家系関連と一条、室との関係、萩神社、岩屋家、岩屋神社の目的、その後の計画など様々な情報は膨大だ。

ルクアにはすぐにでも色々とやってほしい事があるが、そのひとつがこの『館林家』の事だった。

「ルクアさん。聴いてはいらっしゃるでしょうが、あなたにこの家を継いで欲しいのです」

傍に寄り添う蒼を、見ながら茜は言葉を続ける。

館林家の持つ重要性と萩月との関係。

そして、茜の後ろに控える白美の正体。

蒼は知ってはいたが、六尾の妖狐の姿で顕現している白美の迫力に押されていた。

「蒼さん。そんなに硬くならなくても良いのよ。白美は知っての通り人化している時は、有能な女性秘書として尽くしてくれます。周囲には何年経っても姿が変わらないので不思議に思われないか?と思うでしょうが、どうも認識をズラす様な術を常に展開している様で、顕現して来て成長を続けている小狐達も、他人には認識できていません。だから心配しなくて良いわよ」

とは言っても、この威圧感で生活する事になるのか?

だが、その気持ちを察したのか、茜が言葉を続ける。

「住まいは今のアトリエと、今建設が進んでいる萩月のマンションにも一室を、そして、九鬼さんから蒼さんに八王子のマンションが提供されるわ。有効に使ってね。そこで、名前ですが『館林源蔵』を名乗って頂きますが、名が重いとか、嫌だと言うなら歳を重ねてから名乗ってもらう事で良いですよ」

「いえ、『館林源蔵』の名前を頂きます。そこで、実務ですが私の元に『ジュン』と言う【記憶師】と言って記憶に長けた少年がいます。アーバインに戸籍がないのではっきりとはしませんが、身長や性的な成長具合から10才で戸籍を作りました。この子にも、許嫁が二人居ますが、一人はあのポアーザの血を引きます。

竜の子孫ですので、しばらくは向こうで成長を見守ります。

もう一人はアミ。

熊の獣人の血を引いていますが、身体的特徴には出ていません。この子は【身体強化】が出来ます。

優しい子で、獣医にでもしたいくらい頭がいいです。この二人は早めに萩月で、受け入れたいと思っています」


「ジュンとアミね。この子達ね」

茜が以前送られた写真と見比べている。

そこに、新たに撮った写真を差し出す白美。

あの健診の際に木場に渡してあって、陣を使って白美に送ってあった。

たった一年前だと言うのに、二人とも大きくなっている。

「二人とも黒目、黒髪。アミちゃんがジュン君にプロポーズしたの? 七才で? 随分とオマセね」

「オマセというか、父が言うには、『早く自分の意思を持って独立させるためにやってきた習わし』じゃないか? と言っています。実際にアミはジュンの能力が高く将来、記憶師として大成する事を見てとって頑張っています。彼女自身も優秀です。日本語はこの子達が私より上かもしれません。ジュンは英会話にも手を出しています」

「驚いたわね」

「ですから、場合によってはジュンに館林の家を任せるかもしれません。まだ、10歳ですがその才能は有ります」

「・・・・・そこまで、考えてくれているのね。この家を守る為に。・・・・・解りました。ジュン君とアミちゃんはここで育てます。こちらに来る子供達のために新たに寮を建てましょう。岩屋神社の建設が、もうすぐ第1期が終わります。伊東武敏さんにお願いして、男女20人程の寮を二棟建てましょう」

「萩月一門への連絡をお願い。白美」

「はい。茜様」

(きっと、その子供達の躾は私になるのね・・・・・ )

萩月の鬼寮監 白美の誕生秘話はここに始まる。


私、近寄らないでおこう・・・・・ 蒼は肩が下がった白美に、たまには差し入れを入れようとそう心に誓った。


次々に広げられる、初回転移予定者。

その数ジュンとアミを入れて男子七名、女子ハ名。


簡単な紹介 [年齢は正確ではない]並びは許嫁同士

ジュン [10歳] 記憶師 知識が豊富。

アミ  [9歳] 身体強化 熊の獣人の血を引く。 

        無手格闘術を習っている。努力家。


シュウ [10歳] 多才 イバとサランの息子 転移術はイバを唸らせる。 

        サトリ、 ファルバンの継承者

サク  [11歳] サトリ、収納を習得中。サランの一番弟子。

       サランに似ている。 本人もかなり意識している。


タクト [11歳] 身体強化、剣士、珍しい電撃使い。 

       12歳だがダイと同じで11歳で戸籍作成。

       タカの兄。医療系に進ませるのはこの子と考えている。

ミク  [11歳] 身体強化、予知能力、解析力がジュンといい勝負 アミの姉


リョウ[11歳]創芸師、傀儡師、機械いじりが好き、剣士。

タカ [9歳] 実際に何歳なのかは不明。 治癒士。

       本人が病弱なのだが・・・・・


ダイ [11歳]実際は12歳 シュウのライバル。パワータイプ。

     だが頭は良い。創芸師。

リョウ[11歳]ミク、アミの従姉妹。身体強化。創芸師。

       この子も獣医師希望。


ロキ [9歳]ジャリムの子 ルースが見込んだ多才の子。 

       ルクアに預けていたが、勝手にあちらこちらに手を出している。

       食に対しての異常なまでの執着は友嗣が送った食事にある。

ナオ [9歳]剣士、無手の使い手アミに感化されて無手をも使う。

       ムードメーカー。 ただのムードメーカーじゃ無いのは

       成長してアミと築き上げる伝説が物語る。


コウ [9歳]ジュンと同じ記憶師だが、サトリの力も持つ。

       対人交渉に優れている様だ。

アオ [9歳]他の名前だったが、ルクアと話し合う蒼の名に憧れて名を変えた。

       完全に理系の女の子。創芸師。


そして、

サヤ [9歳]サランとシュウの子。

       許嫁を持たずに日本に転移する事を決めた。

       サトリでやはりサランに似ている。


後は、日本名を考える訳だが写真に感じる子供達の能力に高さに、苦労を思い頭を抱えたくなる白美であった。

救いは、雪が八人の萩の眷属を連れて岩屋神社で面倒を見てくれる事だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ