俺たちの通学
「さーて、始まります。俺くんvs僕くんの学校までの競争対決です」
私さんが声を荒げて言った
「3,2,1,スターーーード」
何故か[ド]になってしまっている、そうドレミファソラシドのドだ、
ちゃんとドの音程になっているのも笑える
開始早々痰がからんだ俺はゆっくりなスペースで歩いている、
そして僕くんは、
「このゲームには必勝法がある」
と言いながら全力で走っていった、
そんなことを言ったら絶対に必勝法はないだろ、と思ったが
まあ…僕くんだから
その後体力が回復しちゃんと走れるようになった、
「ギゴガギ」
工場でよく聞こえるような、少なくともこんな住宅街では聞こえてはいけないような音なのもわかる、
その直後、俺は足を崩した
「なんだ?」
すぐに下を見ると…グッドサインをしている僕くんが居た、
「必勝法…見つけれなかったんだ…」
少しだけ惚れそうになった僕くんに背中を向けて走る、
「今までありがとう」
無意識に口から出ていた
タッタッタッタ軽快なステップではしっている、
もう目の前にまで学校に近づいていってる
校門の前には、リタイアしたであろう、
怪我をしている僕くんと、私さんがいる
「ゴールです!結果は10分32秒2572107953736です!」
予想外に細かい数値に驚いている、
私さんが息を吸って言った
「しかし、結果が5分以内じゃないと遅刻扱いです!」
「え?」
俺と僕くん何故か私さんまでもキョトン顔をしていた
「」
見てくれもっと