登場人物まとめ3
※ぜひ、先に本編からご覧下さい
登場人物まとめ
3は、トリシュヴェア国の人物です
【トリシュヴェア国】
○タカミ
南部採石場にて、奴隷として強制労働をさせられていた男。トリシュヴェア建国の父。
何人もの知り合いが理不尽に殺され、心の内に反抗の意思を秘め続けた。しかし、失敗した場合に待ち受けるであろう仕打ちを考えてしまい、なかなか行動に移せずにいた。
仲間と共に反乱計画を立て、まだかまだかと時期を伺っていた彼に、訃報が舞い込む。奴隷にされる前から切磋琢磨した仲間の死を知らされ、計画を保留して塞ぎ込んだ。
そんなタカミを、一人の少女が慰める。彼女は、自分でない誰かの事を考えられるタカミを「素敵な人」と称した。
可憐な笑顔に惚れ込み、精神を回復した彼だが、非情にも、今度は少女の訃報が舞い込む。絶望と怒りに任せて計画を実行し、犠牲を出しながらも反乱を成功させた。
○ミナカ
南部採石場にて、奴隷として強制労働をさせられていた男。奴隷となる以前から、タカミと様々な場面で競っていた。
タカミと共に反乱を企てたが、実行する前に殺されてしまう。
○ムスビ
南部採石場にて、奴隷として強制労働をさせられていた男。反乱に参加し、タカミと共に攻撃を担当した。
計画は上手くいったが、最後の最後でタカミを逃がすために犠牲となった。
○ウズメ
南部採石場にて、奴隷として強制労働をさせられていた少女。酷い扱いを受けるなかでも、笑顔を絶やさない。
自分でない誰かの事を考えられるタカミを尊敬しており、自身もそうありたいと考えた。
しかし、人助けを行った事で、理不尽に命を落としてしまう。
○オモイ
タカミの息子。生まれつき病弱であり、父のタカミよりも先にこの世を去った。二人の息子がいる。
○タヂカラ
オモイの長男。
父が死んだ後、タカミから「国を導く責任」の継承を持ち掛けられた。しかし、生まれながらにそんな物を背負う事が決まっているのは理不尽だとし、これを拒絶。祖父が死してなお、継承の件は弟に任せきりに。
そんなタヂカラだが、生まれ育ったトリシュヴェアに愛着が無いわけではない。国の為にと働く弟を見て、漠然と自分も何かしたいと考えていた。
その矢先、月が落ち、国の南部に鎖が刺さった。未知のバケモノが出現し、自分にはそれと戦うだけの力があると知った。
愛するトリシュヴェアを守るため、また、国の人々の安寧を守るため、タヂカラは全ての戦いを一人で引き受けた。
ユウキらと共に鎖を破壊した際、小さな少年の真っ直ぐさに感心し、自分も更にトリシュヴェアを良くしたいと思うようになる。
その足掛かりとして、他国を見て回ることを決意。ユウキらの旅に同行することとなった。
○ハル
オモイの次男。
長男であるタヂカラが責任の継承を拒んだため、一旦は全責任を背負った。
しかしバケモノが現れて以降、毎日のようにどこかへ出かけていくタヂカラを見て、彼は誰にも気付かれずに戦っているのだと察した。
そのため、ハルは自身が全責任を継承したとは考えていない。兄が背負ったのは、国を守ると言う見えない裏方の部分なのだと主張する。
4が控えてます
次がラストですので、お付き合い下さいな。