中学校戦争 第2章 パート1 なんか、やばい気がする。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
中学校戦争 9月12日(金曜日)選挙まで17日 学校、図書室
「野幌虎太郎と音江涼子、あと萩野達也と萩野美幸。この4人だ。
取り消しの理由を知っていても誰にも言わないように。」
数時間前、富樫先生からそう言われ、4人の候補者が消えた。
今は栄田、環、太平の3人と図書室で今後の選挙ことについて会議をしていた。
会議に関しては推薦責任者の太平だけでいい気もするけど2人が参加させろ!とうるさいので参加させた。
「萩野兄弟に関しては俺らがやったろ?じゃあ音江と野幌はなんだ?」
「わからない。。。」
「まあ、自分から消えるなんて選択はしないはずだし誰かから何かされたんだろうな。」
「僕もそう思います。」
「そういえば鷹野君?とは俺初対面だよな。俺は笹塚栄田、よろしく。」
「よろしくお願いします。」
会議が始まってから結構時間が経っていてその間ずっと太平と栄田は話していたからてっきり知り合いかと思っていたけど初対面だったみたいだ。栄田にも初対面の人がいたなんてな。。。
「そういえばさ、鷹野君って萩野の二人の時何してたの?」
確かに推薦責任者の太平は萩野兄弟の時いなかった。ていうか半分忘れてた。ごめんよタカノ君。
「いやそれは。。。」
その時、図書室ある廊下に面した窓から一人の女子が歩いてくるのが見えた。
「あっ!あれ音江じゃないか?」
「ほんとだ。」
「話聞きに行こうぜ。」
「私行ってくるわよ。」
「頼んだ。」
そう言って図書室から出て行った環は数分後音江さんを連れて戻ってきた。
「こ。。。こんにちわ。音江涼子と申します。よろしくお願いします。話が聞きたいとのことでしたが。何かありましたでしょうか?」
制服を着崩している環とは対照的に制服を正しく着ていてそれでさえも絵になるような美人がそこには立っていた。音江さんが選挙にまだいたら間違いなく負けていただろうと言わざるを得ないほどだ。
こんな人に何があったというのだろうか。。。
「よろしく。俺は笹塚栄田。この人は木内海斗でこっちの人は鷹野太平。」
「よろしくね。じゃあ、音江さん単刀直入に聞くけどなんで生徒会選挙の立候補を取り下げたの?」
いきなりすぎたかな。さすがの栄田もアイコンタクトでそれはやばくねと言わんばかりに訴えてくる。
音江さんはという黙り込んでいた、表情は心なしか曇っているようにも見える。
そりゃそうか、さすがに失礼だtta。。。
「いいですよ、話します。」
「ありがとうね。それじゃあお願い。」
「はい、あれは一週間前でしょうか。急に先生から呼び出されて怒られまして。
その日はそれで終わりだったのですが身に覚えのないことだったのでとても怖かったのを覚えています。そして3日くらい前ですかね先生からまた呼び出されましてその時生徒指導だと告げられて、そんなことで消されるのなら自分から辞めてしまおうと思ってそのまま辞めました。」
生徒指導で立候補の取り消しは結構あるんだな。。
「その時先生になんて言って怒られたの?」
「えーと、確かいじめ、、、だったような気がします。でも、私はそんなことしてません。
ただ、普通に学校生活を送っていただけです。なのに、なのに、、、」
「大丈夫だよ音江さん。君は多分誰かにはめられたんだよ。」
普通の人が先生に嘘をついてまで音江さんのことを通報しようとは思わないだろう。
そうなると音江さんは誰かに意図的にされたとしか考えようがない。
「でもそんなこと本当にあるんですか?」
「それがあるんだよ。ひどい話だけどね。」
「そうなんですか。大変でしたね。」
「まあわかったよ、ありがとうね、僕たちが守る、、、って言ったら変かもだけど力になるから。」
「ありがとうございます。」
{きーんこーんかーんこーん、きーんこーんかーんこーん}
チャイムが鳴ったので図書室においてある時計を見ると時刻はもう5時を指していた。
「結構遅くなったわね、もう帰らない?」
「だな、音江さんありがとう。それじゃあ海斗俺先帰ってるからな。」
「わかった。音江さん話聞かせてくれてありがとうね。絶対に助けるから。」
「いえいえ、こちらこそありがとうございます。力になってもらえるのは大変うれしい限りです。」
「それじゃあ、ばいばーい。」
そうしてその日は解散となった。
その後の2日間は土、日曜日の休日だったので課題をやりつつ音江さんのことを考えていた。
今回の件は何となく、萩野兄弟の時よりもやばい気がする。
とりあえず寝よう、お休み。ー-------中学校戦争 9月15日(月曜日)選挙まで14日
感想書いてくれた「なかじん」さんありがとうございます!
まだまだ続きますよー!
追伸
3月5日、書いてた続きに内容が全部飛びました。
今日ぐらいに新しいの上げれるよう頑張ります