中学校戦争 第1章 パート4 政敵現る!でも誰だ?
政敵現るでも誰だ?
9月9日(火曜日)選挙まで20日
あれからすぐ家に帰った。
疲れていたから5時くらいにも関わらず寝てしまっていた。
だから今。9月9日、朝の3時。絶対に寝る時間ミスった。学校行ったら絶対眠い。
でも、今こうして時間ができたから今回のことについて考えることができてる。
でもなんでたまきはあんなことをしたのだろう?
たまきは確か「物を取った」っていう理由で僕のことを生徒指導の吉田に言ったんだよな。。
何を取ったっていうんだよ。。。
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あれからも色々考えてたが結局眠たくなって寝た。
そうして今は午前1時昼休み、現在地は大西中学校2年1組。
僕は机に突っ伏している。
理由は2つ、1つ目は眠いから。2つ目は、、、、
登校した時から続くヒソヒソ話。嫌でも聞こえてくる。
「海斗って人が環ちゃんにひどいことしたんだって~」「え~?気持ち悪い~」
「木内海斗とかいうやつが海辺にちょっかいして生徒指導受けたらしいぜ(笑)」「がち?(笑)なんだそいつ」
あーーーー!もうイラつく!!!
てか、学校の人がなんで知ってんだよ!もしかして、環が?まあ誰かが流したんだろう。
流したやつ、覚えとけよ。ただじゃすまないからな。誰か知らんけど。
たまきに話しかけようにも無視されるし。なんなんだ一体。
「木内君じゃない?」
「ほんとだ!海斗だ(笑)」
?誰だ?男女2人が僕に話しかけてきた。
そう思って声が聞こえてきた方に向かって顔を向ける。
「大変だね。か・い・と(笑)」
「うるさい」
「まあ、木内君がしたことだしね~」
「そうそう海斗!お前がしたんだからな!たまきに謝れ!土下座だ!ど・げ・ざ!」
あーやっと思い出したわ。
こいつらは萩野兄妹。兄の萩野 達也。妹の萩野 美幸。
まあ、兄妹っていうけど本当は双子。呼びやすいように兄妹って言われてるだけ。
兄妹って言われてるのにはもう一つ理由があって、いつも2人でいるっていうのもあるんだな。
だからこいつら、、、生徒会選挙に2人で立候補してる。
兄妹で立候補するとかどうなってんだよ。
それとこいつら、めっちゃうざい。
「だから!僕は何もしていない!うるさいぞお前ら!!」
こいつらに頭が来て大声で怒鳴った。やってしまった。。。。。
「逆切れ?そんなことしていいの?」
「木内君こわい~」
「お前ら。。。」
「落ち着け木内!」
教室内に大きな声が割って入ってきた。声がした方を見る
「大丈夫か、木内。」
事情を聞いたのか栄田が助けに来てくれた。
僕はそれくらい大きな声で怒鳴ったのか?
「お前らもそれくらいにして自分たちの教室に帰れ。」
「わかったよ~またね、か・い・と(笑)」
「それでは。」
「落ち着いたか?」
「ありがとう栄田。ていうかなんなんだよあいつら。」
「対立候補の不祥事だ。攻撃しに来るのも分からんでもない。まあ気をつけろ。」
「それもそうか。」
「あと木内。たまきと何があったのか俺に教えてくれないか?力になりたくて。」
「わかった。」
俺は何があったのか、今回の件についての僕の考え。全部栄田に話した。
栄田はそれを聞いて少し考えた後。
「わかった。合わせたいやつがいるんだ、放課後来てくれないか?」
「わかった。」
「じゃ、放課後にな~」
そう言って、僕たちは別れた。
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そうして5、6時間目の授業を終え、栄田の待つ図書室へと向かった。
「失礼します。」
そう言って図書室に入った僕は辺りを見渡す。
図書室には大きい机と椅子が並べられて本を読めるスペースがある。
そこに栄田と、もう一人男の子が座っていた。
「よお!こっちこっち。」
「ああ。」
栄田に呼ばれ僕は栄田の隣の椅子に座る。その反対側に男の子が座っている。一年生だろうか?
「来てくれてありがとうな。」
「大丈夫だよ。それより合わせたいやつってそいつか?」
「ああ、そうだ。」
「実は、今日の朝学校に来たら俺のクラスも木内の話で盛り上がっててな。それで気になったから
女子たちが話してた内容聞いてたんだよ。」
「それって盗み聞きじゃ。。。。」
「良いから。黙って聞いてろ。そしたらな、その女子が言うにはたまきはこの図書室で物を取られたらしいんだちょうどここの机で本を読んでるときにな。たまきは金曜日、昼休みが終わった後早退する予定だった、だから昼休み図書室に来るとき早く帰れるようにとカバンを持って行ったらしい。」
栄田は女子から盗み聞きした話を僕に話してくれた。
栄田によると、そのカバンの中の物を取られたらしい。いったい何を取られたのやら。
「だからって、その話は本当なのか?」
「そこが問題なんだあよな。だから本人に聞こうか。」
「え?」
「たまき、入ってこい。」
そう栄田が言ったとき、それと同時に図書室の扉が開く音と「失礼します。」という女子の声が聞こえた。その声には聞き覚えがあった。そう、そいつの名前はーー
「環、来てくれてありがとう。」
「笹塚君、なんで私を呼んだの?」
「今日は俺の友達の疑いを晴らそうと思ってお前を呼んだ。」
「それってどういう。」
「ああ、木内海斗だ。」
「あいつは犯罪者よ!疑いも何もないわよ。事実よ事実。」
ちょっと、環さん?僕居るんですが?って登場してなかったのか。そろそろ出番かな?
「環、僕だ。栄田の話を聞こう。」
「あんた居たの?!」
泣きそう。。。。
なにはともあれ環も椅子に座り、全員が席についた。
「じゃあ、本題に入るね。ーーーー」
そこから栄田は環に何があったのかを一つずつ確認していった。女子の話は全て本当だった。
「オーケーわかった。じゃあ話を進めるね。」
「どういう意味だよ。」
「君よろしく。」
「は、はい!」
すると栄田は知らない男の子を指さしてそういった。
男の子は小走りで図書室のカウンターへと入って行った
「あの子は誰なの?」
「田中聡君、図書委員をやってる1年生。」
「で、その田中君は今何してるの?」
田中君を見てみるとカウンターの中でパソコンをいじっていた。
「準備できました!」
「了解、おい行くぞ。」
「え?どこによ。」
「カウンターの中。」
「そこって入っていいのか?」
「良いから入れって言ってんだろ?」
「確かに。。。」
「で、カウンターの中に入ってまですることってなんだ?」
「まあいい見てろ。環、お前が物を盗まれたっていうのは5日の1時何分だ?」
「10分に図書室について、そこから2分くらい本を探してたからちょうどその間じゃない?」
「わかった、田中。その時間の監視カメラの映像を見せてくれ。」
「わかりました。」
田中君はカウンター内に設置されているパソコンを操作して、栄田から言われた時間の監視カメラの映像を探している。
「ありました!」
「よーし、見せてくれ。」
その場にいた全員が固唾を飲んでパソコンを見る中、田中君が映像を流し始めた。
映像には椅子にカバンを置く環の姿が映し出された。
数秒して環は本を探すため椅子を離れた。
「どうせあと少ししたら海斗が私のカバンをあさる姿が映し出されるだけよ。」
フンッと腕組みしながらそういう環。だから僕何もしてないんですって。。。
そして数十秒特に何もなく。ただ環のカバンが映し出されるだけだった。
だが、最初に異変に気が付いたのは栄田だった。
「おい、こいつカバン近づいてきてないか?」
「あっ確かに!きっとこれが海斗よ!あっ!取った!こいつ取ったわよ!海斗、これであんたmo。。。。。。あれ?」
「ん???」
「ほら!!」
そこには、僕とは全く見た目の似てない男子が映っていた。
「ほら僕じゃない!」
「うそ。。。」
「やったな木内!」
よってこの瞬間。僕の無実は証明されたのである。
反撃準備編?まだ準備?この謎の答えは次の第5章に!
基本一週間に一話と決めてるのですが遅れてしまうことがあるのでブックマークの登録しといてください!!
まだまだつづきますよ~