中学校戦争 2章 パート5 中編 そして誰も、居なくなった。
最初に謝罪させてください。期限を1日すぎてしまい、大変申し訳ありませんでした。
内容を考えてたら、案外面白くてずっと書いてました。それと添削とかの関係でこんなに遅くなってしまいました。
今回も文の量が想定よりも多くなったのでここで切らせていただきます。便宜上、中編とさせていただきます。
中学校戦争 9月16日(火曜日)選挙まで13日 木内家にて
「わかった、栄太の案で行こう。明日先生のところに行ってくるよ、太平からさっき連絡がきて明日野幌君も一緒に来てくれるみたい。栄太、太平にも言ってたんだな意外だったよ2人はあんまり話さない方かと思ってた。」
立候補者説明会が終わり家に帰ってきた俺は明日のことを栄太と話し合っていた。明日は野幌君と生徒指導の先生のところに行き砂川のことを報告する。おせっかいかもとか授業中思ったけど、悪いことしてるのは向こうだしそういう奴は放置しないほうが良いし。とにかく明日砂川を消すことは決定事項だ。
「太平とは最初あんまりだったけど今は結構喋るよ、ムカつくこともあるけど、、、良い奴だとは思ってる。」
「俺も選挙なかったら多分関わってなかったからなあ、俺も普通に良いやつだと思ってるよ信頼もしてる。そう言えばこれまた太平から聞いたけど応援演説引き受けてくれたんだってな、ありがとう。」
「大丈夫だって、頑張って良い演説考えといてやるよ。全校生徒がスタンディングオベーションするくらいのやつな。」
「はいはいわかったよ、ちゃんとしたやつを頼むよ。それじゃおやすみ。」
「ういー。おやすみ。」
そう言って俺たちは電話を切った。
明日は大変な一日になりそうだから早めに寝ることにしよう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9月17日(水曜日)選挙まで14日 大西中学校
俺は今、野幌君と生徒指導室の前にいる。
今から生徒指導の吉田先生に砂川のことを報告しに行くところだ。
今まで他の候補から攻撃されたことはあったものの自分から攻撃することは無かったから、なんか緊張してちょっと寒いし体が震えている。
「野幌君、いい?行くよ。一応確認するけど、俺が話して、野幌君は何か聞かれたらそれに答えてれば大丈夫だからね。」
「はい、大丈夫です。いきましょう、心は決めてあります。」
「よし行こう。」コンコン「失礼します。」
部屋の扉をノックして扉を開けたら部屋の中には吉田先生と冨樫先生と選挙管理委員会担当の2人の先生の片方である南先生がいた、先に冨樫先生には話しておいて吉田先生を部屋に引き留めてもらっていたけど、南先生のことは聞いていなかったから一瞬驚いたけど今からなんの話をするのか考えたら当たり前のことかと納得した。
「2人ともそこに座って。先生方はこちらにどうぞ。」
「あ、私は立ったままで大丈夫です。」
「そうですか、じゃあ2人の話を聞かせてくれるかな?」
吉田先生は俺と野幌君と先生たちを対面させるように座らせ、なぜか冨樫先生は座らずに立ったままで良いと言った。なんでこの人はいつもこういう感じなんだろう。。。そして俺たちに話を促してきたから、俺は一呼吸おいて話し始めた。
「はい、今回ha、、、、」
「はい、先生。木内海斗の事ついて僕の口からお話しさせていただきます。」
え?なんで野幌君が喋っているんだ?俺が先生に話す約束じゃ無かったっけ?てかその前に何言ってるんだ?俺のことをお話しさせていただくとか言ってないか。。
「え、ちょっとまって野幌君、何を言ってるんだ?砂川のことをいうんja、、、、」
「こちらの写真をみてください。この写真、kinouchi.ka@gmail.comというメールアドレスから『お前の秘密を知っている。私がばらまいたらお前は立候補り消されるだろう。いやなら、立候補を取り消せ。』と送られていることがわかると思います。メールアドレスから考えるにこれを送って来たのは僕の横にいる木内海斗君ではないかと考えています。僕はこのメールが原因の体調不良で立候補を辞退しました、そこで吉田先生には木内君への生徒指導を求めます。」
「いやいや、何を言ってるのさ。それは砂川の奴n、、、、、」
「何を言ってるんだって、それはこっちのセリフだ!!木内!俺がこんなにも苦しんだのに。。。」
さっきから野幌君、、いや野幌の奴が何を言ってるのかわからない。意味がわからない。でも流石にこんな作り話誰も信じるはずないだろ、流石に。こんなバレバレなメールアドレス使うバカ居るか?普通こんなのつかw、、、、
「本当か虎太郎?!?!そんなことが起こっていたなんて!!!」
今まで静かだった南先生が急に立ち上がり、妙に芝居がかった感じで話し始めた。
普段物静かなイメージのある南先生がこんな喋り方をすることに面食らったけど、すぐ元に戻した。何故なら話している内容が内容だったから。こいつ、明らかに向こう側だ。
「吉田先生!ここは木内に厳しい処分を下すしか無いのでは??こんな候補者、選挙管理委員会担当教諭としても許すことはできない!!」
「そうです先生!僕としても改めて木内に生徒指導を求めます!」
さっきから話しに入ろうとしてるけど喋った瞬間に向こうが喋ってきて遮られるか、隣の野幌に手で口を押さえられて全然話に入ることができない。
と、それまで静かに話を聞いていた生徒指導担当吉田先生が口を開いた。
「ここまで野幌君の話は聞いたが、木内はどうなんだ?やったのか?」
「先生、僕はこんなことしてません!大体、少し考えればこんなメールアドレスは使わないはずです。こんなバレバレのもの使うなんてバカのやることです!!大体、今日は隣にいる野幌と砂川のことを先生に言いにくる予定だったんです。僕が今言われているこのメールの件で!野幌、どう言うことなんだよ!!」
「そう言われてるが、野幌君はどうなんだ?」
「確かにそう言えば聞こえはいいでしょう、しかしこのメールが送られて来たのは事実であってこのメールアドレスも事実なんだよ。だいたいこんなアドレスは使わないだって?そんなこと後からだったらなんとでも言えますよね?」
「そうだそうだ!!バカだとかなんだとか言って、言い訳はやめなさい君!!!」
「南先生落ち着いて。一度整理しましょう、木内の言っていることは一理あります、でも砂川の言っていることを覆せるほどのものじゃないとも思います。砂川か木内、まだ何か言ってないことは無いか?」
俺はてっきりこんな事になるとは思って無かったから何も持って来てない。。砂川もこれ以上何も持って来てないと思う。これは耐えたか。。。?
「わかりました、そう言われた時のために木内の被害者をもう1人連れて来てます。少し待っててください。」
そう言って砂川は椅子から立ち上がり扉の方に歩いて行き、扉を開けるとそこから顔を出し手で誰かを呼び寄せる素振りをしてこちらに振り返った。そして部屋に2人の生徒が入ってきた。
「こちらが木内からの被害にあったもう1人の生徒、音江涼子さんとさっきから木内が何か言ってる砂川奏斗君です。」
今、確信した。これ、やられたな。
物語も遂に後半戦突入です!!!