第二章 学校
第2章 学校
転入初日。広樹が門まで送ってくれた。お礼、言ったけど「父さんが送れって言ったから。」とか言われた。どういたしまして、だけ言っとけばよかったのに。むかつく。
残念ながら私の成績はよくないから、あんまりいい高校にはいけなかった。
私の教室は2年E組。担任が私を紹介する。で、席に着けって言われたんだけど、
二つ空いてる。香水くさそうな女の子の前と、背が低い―座っててもかなりわかる。150
センチ無いと思う―女の子の前。うん、香水は嫌い。だから私は背の低い女の子の前に
座った。なんで?って顔でその背の低い女の子がビックリしてる。香水くさそうな女もこっち
を向いて、顔をしかめてる。だって香水嫌いなんだもーん。
この学校初めての授業は、社会。げーっ。
授業が終わると、超高速で、香水くさそうな女―うーっ。やっぱりくさい―と、そのとりまき2人が来た。
「私、黒田 香織。あなたどうしてそんなチビ猿の前に座ったの?」
私は背の低いこを見た。私と黒田香織をにらんで、
「チビ猿じゃない!あっちの席にいけばいいじゃん!」
って叫んだ。黒田香織は、薄く笑って、
「愛理、こっちくるでしょっ?」
げーっ!何その自信!無理だから。くさいからーーーー!
「遠慮しとく。面倒くさいし。」
黒田香織も、ちっちゃい子も私の顔みながら、ビックリしてた。
「あっそ。」
黒田香織はそれだけいって、とりまきと行っちゃった。
「あんた何考えてんの?!なんでここなの?!」
「だって、あの子香水くさいし。いけない?」
私は小さい声でそう言った。
「うわっ。あんたやるね。私、間宮 鈴香。あんた見る目あるね!」
「どうもありがと。」
うん、気に入られちゃった?よかった。友達ができた。でも一緒に歩いてても同級生
には見えない!だって、背が低いし、童顔だし、その上髪は二つくくり!
気は強いみたいだけど。まあ黒田香織よりはぜんぜんマシ。だって、黒田香織、
よく見たら、まつげはマスカラモリモリ、口紅テカテカ、おまけに香水くさい。
とりまきも同じような感じ。うえーっ。
今日はずっとクラスの人達を観察+鈴香の説明つき。
残念、タイプの男の子はいない。みーんな子供っぽい。ま、別にいいけど。
今日は鈴香以外に、その友達の、武田 南って子と友達になった。
南は、黒髪で、めがねで、新聞部っていうのに入ってるらしい。情報通らしくて、
私にかなり質問をあびせてきた。どうやら、義兄の広樹は意外ともてるらしい。
あんなに眠そうなのに???まあ、南といればかなり情報ははいってくるはず。
やったー。