Black poetry
-黒の詩-
真っ黒な画面を見ました
真っ黒な瞳で睨みました
真っ黒な言葉を並べてみたら
真っ黒な僕の胸が痛みました
真っ黒な酸素を吸いました
真っ黒な呼吸を続けました
真っ黒な唇を重ねてみたら
真っ黒が僕の中を占めました
淡い想いなんて僕を駄目にするだけなんだ
どうせ染まるなら真っ黒に真っ黒に
弱い祈りなんて僕を期待させるだけなんだ
どうせ濁るなら真っ黒にただ真っ黒に
明日もし晴れるならこの空を黒に染めてみよう
太陽の光が見えなくなるくらいに
明日もし雨が降るならこの空を黒に濁そう
落ちてくる涙が漆黒になるくらいに
真っ黒な罪を犯しました
真っ黒な十字架を背負いました
真っ黒な懺悔を繰り返してたら
真っ黒な神様がやっと僕を見つけた
もう影もない
もう光もない
もう未来は見ない
もう過去もいらない
先が見えなくて怖いなんて事ももう忘れてしまおう
終わってしまうのが怖いなんて事ももう忘れてしまおう
こんな眩しい世界で黒だけが僕を包み込んでくれる
こんな嘘だらけの世界で黒だけが僕に本当を纏う
脆い絆なんて一瞬の愛で僕を殺すだけだよ
どうせ塗り潰すなら真っ黒に真っ黒に
疼く心なんて一瞬の憂いで僕を浸すだけだよ
どうせ融けるなら真っ黒にただ真っ黒に
明日もし虹が見えるならこの空を黒に塗り潰そうか
仄かな喜びが痛みになるくらいに
明日もし星が綺麗ならこの空は黒と融けるだろう
輝いている星屑が暗黒に消えるくらいに
明日もし僕が笑えたならこの空の黒を染めてみよう
「守りたい」とかかっこいい事なんかじゃない
明日もし僕が死ぬならこの空の黒を濁そう
落ちてくる涙がちょっとでも意味があるように
真っ黒な瞼を閉じました
真っ黒な最後の呼吸をした
真っ黒な僕が見た夢の現実は
真っ黒な僕の心の色を少し変えたよ