番外編 2分でわかる恋の楽譜第3章「学祭編」&次回予告
あの花火での決裂から数日後、美香は「風間プロダクション」を辞めた。
突然の報告で伸一以外はその事実を受け止めきれないでいた。
そして送別会を開くことになったが、伸一は学祭の準備を言い訳に出席を拒否。事務所を出る。
そこについてきた麗奈。一緒に久しぶりの大学へ行くことに。
歌唱研究部の部室では学祭の出し物について話し合われていたが、やってきた麗奈を見て、麗奈のライブを出し物にしようと企画。
そこに二章で喧嘩別れした今井ののもやってきてしまい、麗奈の正体が大学でバレてしまう。
バレてしまっては仕方ないと、今井との合同ライブが成立。
しかし、麗奈は美香の退社を引きずっており、仕事が手につかず、作曲なんてできるはずもなかった。
伸一は病院にいる香奈に相談に行くが、そこで出されたアドバイスは伸一が曲を作れというものだった。
教本を渡され、家で読んでいると、そこに麗奈がやってくる。どうやら伸一が作曲をするという話を聞いてやってきたらしい。
そんなのはカッコ悪いから嫌だと言う麗奈。自分は曲なんて作らないし作っても麗奈には勝てないと説得し、家に帰らせようとするが、すでに終電が終わっていた。
伸一の家に泊まる麗奈。ハプニングなどあった末に麗奈は寝てしまう。
その寝顔を見て、伸一の中でインスピレーションが湧き、一曲書き出す。
翌朝、作曲途中で寝てしまった伸一は麗奈の手作り朝食を食べながら、作った曲について話され動揺。しかし、怒ってはいないらしく、逆にその曲を聴いたおかげで自分も曲を作れたと言う。
麗奈の新曲を聴き、感動。歌詞は今井がつけることになっている。
そして麗奈は仕事前に一度帰宅することに。そして扉を開けると、しばらく会っていなかった美香と偶然遭遇してしまう。
逃げ去ってしまう美香を追うが、見失う。高校まで追いかけるのは伸一のトラウマが邪魔した。
一方逃げた美香は親友である今井と会っており、今井から麗奈の新曲を聴かせてもらう。
感動する美香に、今井は歌詞をつけるように提案する。
それからさらに数日後、歌詞も完成し、新曲は完成。今井の家にあるダンススタジオで練習する麗奈。
伸一は追い出されてしまう。
すると、またちょうどよく現れた美香と出会い、追いかけっこの末、ついに話す機会ができた。
歌詞に感じていた違和感を問うと、やはり美香が書いたものだと白状した。
伸一はそれを知り、まだ元どおりになれる可能性があると希望を抱くが、あの歌は別れの歌だと言う美香によってそれは打ち砕かれる。
歌の練習のためアメリカに行くという彼女の覚悟のほどを知ってしまった伸一は、ついに美香を止めることができなかった。
そして、なんの問題も解決しないまま学祭はやってきてしまう。
麗奈に美香が学祭当日にアメリカに行くことなど、何も言えていないことに罪悪感を感じるが、麗奈の精神と美香の覚悟を鑑みて結局言わずに学祭本番を迎える。
しかし、本番前の調整で今井が足を捻挫してしまう。
さらに応援に来た風間プロの仲間によって、美香がアメリカに行くことまで伝わってしまう。
最悪の事態を覚悟した伸一は、美香が麗奈と風間プロのみんなを守るために父親の元に帰ったと告げる。
泣いてしまう麗奈に、美香の最後の思いが詰まった別れの歌だから歌って欲しいと頼む。
すると今井が伸一の胸ぐらを掴み、この歌詞には美香の風間プロへの未練がたくさん詰まったものだと叫ぶ。
揺れる伸一に麗奈のあたしを助けて、という声がとどめを刺した。
伸一は麗奈の手を引いて一緒に空港へ向かう。
そこに立ちはだかる社長さん。会社の存続のため、伸一たちを止めると言う彼に、歌唱研究部や風間プロの男先輩が立向居。足止めしてくれた。
美月の車に乗って空港へ急ぐ。
ギリギリ間に合った伸一。美香の父と口論の末、美香は伸一の元に帰ることを決意。
過去のトラウマもついでに精算し、急いで大学へ。
そして今井の代役に美香。二人のアイドルがステージに立った。
伸一もギター担当としてステージに上がる。
歌唱研究部のコーラス、部長のドラム、雅也のベース、それぞれが合わさった最高のライブ。
そんな中、麗奈と美香は伸一に抱いた特別な思いを歌に込める。
ライブは終わり、伸一と麗奈は二人でベンチに座っていた。
伸一が自分に多少なりとも好意を持っていると知った麗奈は、衝動的に伸一の頬にキスをしてしまう。
が、美香の気持ちを知っている麗奈は自分の行動を後悔し、逃げ去ってしまう。
その姿を、ジュースの差し入れに来た美香は見ていた。
逃げさる麗奈の元に焦りながらやってくる美月。その口から、香奈の異常事態が告げられるのだった。
11月に入り、いよいよ気温が下がってきた。
美香はアイドルデビューの打診が来ており、伸一はそのマネージャー候補に選ばれる。
一方、香奈の病室に入り浸るようになってしまった麗奈。そんな姉を見て複雑な感情を抱く香奈。
だが、二人だけの音のない病室に、乾いたノックオンが響いた。
恋の楽譜第三章後編、「香奈」の物語。
秋に咲くその花の名前を、あなたと見たその花の名前を、私たちはまだ、忘れられない。
乞うご期待!!
今日は新編第1話も投稿するので是非お楽しみに!!




