私が締めてあげる(200文字小説)
去年、彼女がプレゼントしてくれたマフラー。
とても気に入っている。
「いつもしてくれて嬉しい」
「君の真心が伝わって暖かいから」
今年はネクタイをプレゼントしてくれた。
「私が締めてあげる」
そう言って、僕の首にネクタイを巻きつける。
ネクタイで僕の顔を引き寄せながら、彼女は目を閉じた。
僕も彼女に顔を寄せる。
彼女がネクタイを締める。更に締める…。
薄れる意識の中で僕は彼女の冷たい微笑を目にした。
「やっとお別れね」
去年、彼女がプレゼントしてくれたマフラー。
とても気に入っている。
「いつもしてくれて嬉しい」
「君の真心が伝わって暖かいから」
今年はネクタイをプレゼントしてくれた。
「私が締めてあげる」
そう言って、僕の首にネクタイを巻きつける。
ネクタイで僕の顔を引き寄せながら、彼女は目を閉じた。
僕も彼女に顔を寄せる。
彼女がネクタイを締める。更に締める…。
薄れる意識の中で僕は彼女の冷たい微笑を目にした。
「やっとお別れね」
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