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英雄の条件  作者: TomSmith
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舞台設定の説明と行動計画。

 数年前謎の霧が世界を覆い一部のものが人類という生物として多様な進化を遂げた。それが、ヒーローという存在だ。あの爺さんも姫川(ひめかわ)桃花(とうか)というそこの暴力女も今、前で出席をとっている桐谷(きりたに)先生もそしてこの俺、大上(おおがみ)英雄(ひでお)もその一人であった。

 しかし、人は力を持つとそれを自分のために使ってしまい結果他人が傷つく。それを防ぐために設立されたのがこのHHSだ。ちなみにHero High Schoolの略称らしい。…もうちょっといい名前がなかったものか。ここで俺たちヒーローの卵は力の使い方を学んでいるわけだ。

 ヒーローはその能力によって3つの階級に分けられる。俺が属する二級は一般人に毛が生えた程度の能力者で(といっても一般人にはどう頑張っても追いつけないレベルである)強力な力になるほど一級、特級とランクが上がっていく仕組みだ。そのランクの基準となるのがヒーローポイントだ。ヒーローに助けてもらった人が渡すものでこれによってヒーローはランクが上がるし一般人はヒーローの力を使えるし一石二鳥というわけだ。

 しかし、一級から特級に上がる際には試験が必要らしく世界広しと言えども特級ヒーローは両手で数えるほどの人数しかいないらしい。桐谷先生でさえ一級だから姫川の実力は計り知れない。

 とまぁ、授業の受け売りを読者に話したところで先生がこんな注意をしてきた。

「お前ら最近ヒーロー狩りというものが流行ってるらしいから気をつけろよー。相手も能力者だろうから遠慮せずにもし逢ったら能力使ってでもすぐ逃げろよー。まぁ姫川は大丈夫だろうけどな」

「先生、私だって可憐な乙女なんですよ!?」

「可憐な乙女は自分のことを可憐な乙女とは言わん。じゃ、今日のHRはここまで。授業頑張れよー」

 ヒーロー狩りか。結構怖いなとか思っている。……姫川のキラキラ視線が突き刺さる。

「……なんだよ」

「ここはヒーロー狩り狩りやらないと私のヒーローとしての矜持が廃るわ。というわけでバカ犬。放課後にヒーロー狩り狩りするからあんたも協力しなさい」

「とっきゅうひーろー様だったら一人で十分でしょう?」

「うるさいわね。私の取り分をあんたにも分けてあげようと思ってるの。優しい私はね。で、協力しなさい。拒否権はないわよ」

「自分で優しいっていうな。…わかったよ。付き合えばいいんだろ付き合えば。どうせ放課後暇だし」

「じゃぁ、放課後は覚悟しなさいよ」

 そういって姫川は待ち遠しそうに授業の用意をし始めた。ヒーロー狩り狩りなんてめんどくさいことをよく楽しめるなとか思いつつ俺も授業の用意をし始めた。

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