表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄の条件  作者: TomSmith
2/4

王道なはじまり方。

「間ニ合ッタァー!!」

 と声に出しながら教室に入る。その瞬間女子の悲鳴が耳をつんざく。耳が良くなっているのでこれは堪える。

「こぉんのバカ犬がァ!!『姫の御前(ヒロイックゾーン)』!!」

 突如体を支配される感覚に襲われる。俺の体ははそのまま跪く体制になった。

「歯ぁ、食いしばれ!!」

 というと目の前の女子がローリングソバットをマズルに決めてきた。

「きゃいん!!!!……何ヲスル!!ソレカラバカ犬違ウ!!俺名前大上!!」

「教室に半裸で入ってくる男はただのバカ犬よ!!この変態!!」

 自分の姿を見ると確かに半裸だった。おそらく狼化した時に破れてしまったのだろう。

「わいるどダロウ?」

「そのネタもうすぐ終わるからやめなさい!!そして早く服を着なさい!!」

 そう目の前の女子は俺のロッカーを勝手に開けて体操服を出してきた。それを着ようとするがマズルと耳が邪魔してうまく着れない。

「やっぱりあなたはバカね。狼化を解けばいいじゃないの」

 狼化を解き人間に戻って服を着たらもう一発ローリングソバットが俺の鳩尾に入った。

「大体あなたは身だしなみに無頓着すぎなのよ!!だからいつまでたっても二級なのよ」

「仕方ないだろ!!ヒーローポイントがなかなか貯まらないからこうでもしないと貯まらないんだよ!!」

「あら、ヒーローポイントなんて10分も悪人退治したら一万点は貯まるじゃない」

「それはお前が特級だからだろ!!これだから下々のことが分からないお姫様は」

「ぬぁんどぇすってぇ!!この脳筋バカが!!名前が英雄なのにいつまでたっても二級(ヒラ)のままじゃん!!」

「バカはそっちだろ!?何も知らないバカは!!」

「はいはーい。姫川も大上もやめなさい。夫婦喧嘩は狼どころか犬でも食わないそうだよ?」

「「誰が夫婦だ!!」」

「おうおう、視線が痛いねぇ。じゃ、HR始めんぞー」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ