捨てたモノ(200文字小説)
『どうして?』
そんなの決まってる。
あの子を…あいつらを守る為だ。
『…違う。』
何が違うんだ?
『そんな事を聞きたいんじゃないっ…』
じゃあ…何を聞きたいんだ?
何でアンタは辛そうなんだ?
『君は…』
俺は?
『どうして悲しい顔をしているの…?』
悲しい顔?
この俺に…まだ感情があるというのか?
雨が体を濡らす夜。
バットを血で濡らした青年は、女性の言葉に…昔捨てた“ ”が己を変えてしまう恐怖に、全力でその場を走り出した―
『意味が分からない』等の苦情は受け付けません。
確認は何度も致しましたが…誤字脱字がありましたら、教えて下さると有り難いです。
ありがとうございました。