melt
俺こと、一二三ヨウ(ひふみよう)は、この刺激のない毎日を退屈と思ったことは無かった。むしろこの毎日のが俺は好きだ。こうやって平和な毎日をなんとなーく生きるのは、俺にとっちゃあ快楽だったし、世界が大きく動かないっつうことは、読者様含めおおかたの人間が、俺と同じ考えなのだろう、…まあ俺の勝手な解釈に過ぎないが…。そして、俺がそういうことを平気に口に出すと、親含め大低の人間は決まってこの言葉を発する。
「冷めてる」
とな。ふざけるなと言いたいね、俺は凡人代表で、てめえらの考えを主張してやってんだぞ?なのになんだよその部外者ぶりは、とここでキレても仕方ないので、この言葉を返答としようかな。
「なら、俺の冷めた心を溶かしてくれよ。」
てな。その俺の発言に一考せず、無理という発言を返してくる人間がいたら、俺はその人間を八つ裂きにするだろうね。っとまあここで俺の愚痴は終了してそろそろ、本題に移ろうか。
…。まあ結果からいうと、いたんだ。俺の心を溶かした人間…いや変人が。
そいつの名前は『伽羅メルト』(きゃらめると)…。アイツとの出会いは、思い出したくないが…。そうだな、そこから始めなきゃ、俺の話が進まねえな。
俺の心が溶けはじめるのは、メルトの転入から始まる………。
何かと、変な人間が出てきますので、純粋な方はこの物語を読むのをやめておいた方が…(笑)。