プロローグ~私の怨返しの始まり~
どうも、こんにちは!自分は、新月作夜ってものです。
ネットオンチなので中々難しいけど気合いで頑張っていこうと思います。(ちょっと脳筋ぽいかな?)
あとこの作品は、「もし勇者が世界を支配したら」からおおざっぱに「正義と悪」なんて実は、
傲慢な考えなのではないか?みたいなちょっと書いている本人にとっても、本当に難しい物語です。
出来れば感想を下さい。それによってラストが変わるかも知れないです。
「奈那部 ユユ、貴様には我らの安寧と、更なる飛躍の為死んでもらう」
私に一斉に向けられる銃口を、ぼんやりと見つめながら、
満身創痍のロクに動かない身体と、脳で考える。
……どうして戦ってるんだっけ……?
今まさに引き金が引かれつつある中、私は走馬燈を―。
~数年前~
「ユユ、早く逃げなさいッ!本家の奴らがやってくるわ!」
お母さんはそう言って、当時10歳の私を魔導人形のソフィアに守らせ、
この世界唯一のバイクを起動し、私を乗せる。
「お母さんも、早く!」
お母さんはそんな私に儚げに笑うと、
「お母さんには、やるべきことがあるの、先に行きなさい」
「でも!でもぉ…!」
「ソフィア、ユユをお願いね」
「…はい。お任せ下さい」
「……ゴメンね。《スリープ》」
魔術!と思った時にはすでに遅く、気付いた時には視界に暗幕が垂れ始め、
眠る直前バイクがオートで走り出すのと、「ゴメンね」と言うお母さんの
声を聞いて、私は気を失った。
その後、何が起こったのかを知ると、私は一人泣いた。
本家は、傍系ながら功績を挙げるお母さんが目障りだったらしい。
だから、あの日彼らはお母さんを、正確にはそのデータを奪い
自らの功績にするつもりだった。
だが、お母さんのデータはすでに移されていた。
私の乗ってきたこの魔術の世界の異物、バイクにマウントされていた
パソコン、そのデータバンクへと。
「...そっか、本家の正義はこれなんだ。そっかそっか♪
なら、私は、本家から見て悪をしてあげよう。
...たっっぷり御返ししてあげる♪」
その日から私の怨返しが始まった。