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ルナリーナの普通じゃない日常  作者: 脇野やく
第一章 ルナリーナ、7歳 カルデア暦2378年 ミドルブルー
8/32

1-2 真白の少女の日常 朝食のひと時

自分でも分かるほど、1-6.5までの文章はクオリティが低いのでいずれ書き直します。それまでの文章は殆ど日常だから飛んで問題ありませんので、初めての方は1-7から1-10までを見ていただいてから続きを読むかを判断してくださると嬉しいです。


貴族はどうしても暗殺などの危険に晒される。それは子供であってもだ。

だからこそ、日常にもその訓練を混ぜなければならない。

それが当たり前になれば、他人にとっては残酷なことでも本人にとっては何でもないこととなる。

そう言ったことを受け入れてこそ、貴族でありながらほのぼのな生活が出来る。

これはそんな日常です。

ルナのほのぼのとした日常

その第二幕の舞台はマキナ家の食堂

ほら、見てください

三人の少女が急ぎ足で駆け込んで来た。

先を走るのはエルリンナ。三人の中では最も疲れた様子。

「ああ、もう、ルナが私をからかうせいでまた朝ご飯、遅れたじゃん!」

どうやら少女たちが朝ご飯の時間に間に合わないのもまた日常のようだ。

それにしても、やっぱり彼女もまだまだ子供の部分が残っているみたい。

走ったせいで折角のドレスが乱れるではないか。

とは言え、三等貴族の長女なのにお高いドレスではない当たり、どうやらこういった事も想定されていた模様。



二番に入ってきたのは無表情の少女、ルナ。三人の中で最も涼しげな様子。

どうやらハイスペックなのは魔力だけではないようだ。


最後を走るのはティナ。如何にも『ついていけません』な様子はしかし、未熟なため、プロからは一目演技と分かるもの。

彼女はまだ知らない、これを見て自分の養父にして師匠のジルは夜の演技訓練を厳しくすることを。南無三……


そんな三人の様子を苦笑いしながら見守るのは執事のジル爺さん。でもその苦笑いにはどうやら他にも意味があるようだ。

「あれ?お父様とお母様は?」乱れた息を整えたエルは食堂の空いた席を見て疑問を漏らす。

「旦那様方はまだ身嗜みを整えております」

そしてジル爺さんの苦笑いの意味を察する三人。『またかー』という表情からどうやらこれもまたいつもの事のようだ。

結婚して十年、二人はまだまだ新婚のような熱々カップルなままの模様。昨晩はお楽しみでしたね~


「ですので、お先にご食事、お楽しみ下さい。エルお嬢様、ルナお嬢様」



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ほのぼのとした食事、でもどうやらティナがまたドジった模様。

ティナの運んでいるデザートが綺麗なカーブを描いて地面に落ちてしまいました。美味しそうなデザートだったのに何て勿体ない事を!

「申し訳ございません、お嬢様」

「いいのいいの、過ぎたことです、次からはもっと気を付けなさい」

そう言ってあっさりと許されるあたり、ティナのドジもどうやら平常運転の模様。

しかしなぜでしょう、違和感を覚える。

ああ、そう言えばジル爺さんがティナを叱っていないではないか。実に変なことだ。

他のメイドはそれに気づかないが、そこにはちゃんと理由がある。

実に残念なことに、どうやらこれは一般的にはほのぼのとした朝ご飯とは言え無いようだ。

貴族とはホント、罪深いものだ。こんな子供でも暗殺への備えを練習しなければならないだなんて。

とは言え、身を守る努力をするのは当然のこととも言えるから、しょうがない事として諦めるしかない。

これが貴族の常識なんだから、まあ、極論、毒への備えとお昼寝の習慣は同じものと言えなくもない。

本人達がそれに苦しんだりしていない以上、やっぱり本人たちにとってはほのぼのとした日常でしょう。


(悲しいことじゃのう)そう、たとえ大人がそれに心苦しく思っているとしても。



食事を進めていると、パンっと食堂の扉が開いた。

否、開いたというよりは突破されたと言った方がいいかもしれない。

突撃して来た者、それは綺麗な金髪をもつ女性。

「お~はよ~エルちゃん~」

そう叫びながらエルに飛びつく女性、名をリンナ・C・マキナと言う。地球なる星の日本なる国ではアラサーと言われる年を、しかし全く感じさせない若さ溢れる顔。十七歳と言われても誰も疑わないでしょう。美女と言うよりは美少女と言った方が似合うかも知りません。

でも、悲しいかな、その抱きつきはしかし、慣れた様子で避けられた。どうやらこの抱きつきもまた日常的なもののようだ。

「うえぇぇぇん、ルナちゃん~どうしよう~私、エルちゃんに嫌われたよ~~~~~~~」

かと思いきや、次の瞬間にはルナに抱きついた。大人げないお母さんだ

とは言え、彼女が入ってきた時から余裕の手つきで口元を拭くあたり、ルナにとっては想定済みの事態のようだ。

いや、無表情ながらも満更でもない様子を見るに、期待している事とも言えるでしょう。

満更でもないルナに抱きついてウソ泣きをするリンナ

そしてリンナに続いて食堂に入ってきた銀髪イケメンの当主のジークフリード。

ハラハラと慌てるエルと微笑みながら見守る(しもべ)たち

賑やかな朝はまだまだ続く

因みにデザートは名も無きメイドさんたちがちゃんと清掃しました


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