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ルナリーナの普通じゃない日常  作者: 脇野やく
第一章 ルナリーナ、7歳 カルデア暦2378年 ミドルブルー
19/32

1-12 真白の少女、大泣き

ルナの活躍、それには勿論代償がつく。

筋肉痛という名の代償がな


それでは本編をどうぞ

さて、疲れて寝てしまったルナはいま、うさ耳メイド(ティナ)に揺すられている。

「起きてくださいいぃぃ~、ルナ様ぁぁ~

お昼ご飯の時間だよ~

起きないとご飯抜きですよ~

起きてください~

起きてください~~~

起~き~て~く~だ~さ~い~

うぅぅぅう~どうしよう~」

どうやら勇者スペックの体でも流石の激戦には耐えれないようだ。無理もない、覚醒の儀すら受けていないルナ(子供)があんなに動けるのは身体能力故にというのもあるが、その身体能力の限界を引き出してたからというのも大きい。全てにおいて才能がある、それは無茶をする才能も高いことを意味しているようだ。

「うん~~

まあ、今日は大目に見て休ませましょう、ティナ

お昼はルナ様が起きたら温めるので、貴方はここで看病して

私はリンナ様たちに伝えてきます。」

それを見かねて止めに入るメイド長(アンナ)、朝肩を叩いて起こせといったその張本人とは思えない発言は健康的な寝起きを維持させることを大事にしているのと同時にホントの無理もさせないという彼女なりの考え方からのものだ。

「わかりました~お嬢様が起きたら伝えます~」

「それと貴方の昼ごはんも誰かに持ってこさせるわ」

「あ、有難うございます~」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


くぅぅ~~

可愛らしい声が聞こえてくる。時は午後二時、お昼の時間をとうに過ぎてしまった、

「んぅ~~

むうう~

ぁぁう~~」何とも悩ましい声が薄桜色の唇から漏れ出てきて、ゆっくり瞼を開けるルナ。

「あ、起きました!おはようございますぅ?

あ、え、いえ、おは、こんにちは?

ううう~えっと、え?」朝ではないからおはようは違うと挨拶を思いつかずテンパるドジっ子メイド、もしかするとやっぱり素でドジっ子かも知りません。

そんな慌てふためく彼女をよそにルナの方もテンパっている。

泣目で体を動かそうとしては全身を走るこそばゆい痛みと無力化でまた体重を寝床に預け、そうすると体重をかけている背中の筋肉が悲鳴を上げて反射的に起き出そうそする。そんなループにハマってまるで拷問を受けてような状態だ。そんな初めての体験をしながらも腹がとっても減っている苦しみを同時に受けてルナもまた混乱している。

「あうあう~」

「うぅぅぅ~むぅぅぅ~」

実にシュールな光景だ。

とはいえ、ルナはともかくとして、ティナには混乱が続く原因がないので、すぐに落ち着いたのは幸いだ。

「はっ!えっと、ともかく、えっと、え?いかがなさいましたか、ルナ様?」

「うぅぅ、痛い」

「え、えええええ!?

もしかして、ど、何処かお怪我でも?

何処が痛いのですか?」

「全部」

「え?ぜ、全部?」

「うnっうっうん」頷こうとして更に痛みに襲われ、お目々ウルウルのルナ、どこぞの紳士どもが見たら「はぁはぁ」言いそうな姿です。

「……はわわわわわわ

あ、あ、あ、あ、あ、あ、」

「?」

「アンナさああああああああああん!

助けて下さいい~~~~~~!

ルナ様が!ルナ様があああああああ」

耳をつんざく爆音で泣きながら助けを求めるうさ耳幼女

耳を塞ぎたくもできないせいで更にストレスがたまり、数ヶ月ぶりに大泣きしはじめる、その反動で更なる痛みに襲われるルナ

こんな光景は数十秒後、部屋の扉が蹴っ飛ばされるまで続く。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パン!

ルナの部屋の扉が大きな音を伴って短い扉生を終えた。扉さんが死んだ!この人でなし!

「ど、どうしたの?はぁはぁ

ルナ様になにが」

どうやら扉さんを殺した人でなしはアンナのようです

全力ダッシュによって真っ赤くなった顔、乱れたメイド服、薄ら浮かんだ汗

どうやらホントに全力で急いできたようだ。

「アンナさああああああああああん

ルナ様が~ルナ様が~ルナ様があああああああ」

「まずは落ち着きなさい!」

「うにゃ!」

パンっとティナの肩を抑えるアンナ。それによってティナは正気をどうにか取り戻した。

「えっと、その、ルナ様が全身痛いと

はわわ、どうしようどうしよう」

どうやらそれも一瞬だけのようだがね


「ハァァ、貴方はここでお……いいえ、なんでもないわ

うん、ちょっとジルさんに医者さんをy「どうかなさいましたか?」わ!ジ、ジルさん?」

「ああ、なるほど、これは単純に筋肉痛ですよ、ご心配いりませんとも、お嬢様。

それと、お昼ご飯を持ってまいりましたので、ティナ…

ティナ!」

「うえ?何?」

「ルナ様を慰めてお粥を食べさせてあげなさい。」

「え、あれ、はい!でもその「お嬢様のあれは単なる筋肉痛です。」あ、はい」

「とはいえ念のために治療士も呼んでおります、数分後には到着するので迎えてきなさい、アンナ」

「…わかりました」

一分足らずでテキパキと全てを片付けたスーパー執事ジル爺さんはまた嵐のように部屋から()()()()()()()()()()去って行く。

いつの間にか壊れた扉と欠片はすでに消えている、まるで()()()()()()()()()()()()()()()()

出来る男ジル、別に伏せる意味のないのでネタバラシすると彼は時空魔法使いでものの空間移動とか時間逆転とかが出来る。因みに人を転移させるのは自分のみで、しかも負担がかなりきついのでいつもはやらない。

後々ルナが時空魔法を学んで更にチートになるよ

彼がマキナ家にいるのは時空魔法が関連しているし、それについては今後の物語で書くのでここでは言えないけれどね


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